概要
セレント・モデルインシュアラー・アワードは、世界中の保険会社に授与される権威のある賞です。 セレントは、保険ビジネスの成功に欠かせないさまざまな分野でテクノロジー活用において優れた成果を挙げた保険会社、再保険会社、MGAがアワード対象となります。この年次プログラムは、2026年に20周年を迎えます。
2026年にノミネートを募集しているのは、「データ、アナリティクスとAI」「デジタルと新興テクノロジー」「イノベーションエグゼキューション」「カスタマーエクスペリエンスの変革」「レガシーとエコシステムの変革」の5つのカテゴリーです。
セレント・モデルアワード2026は現在応募受付中。応募締切は2026年1月30日です。
応募書類を提出する前に、「よくある質問」をよくお読みください。ご不明な点がございましたら、modelbank@celent.comまでお問い合わせください。
アワードカテゴリーおよび受賞企業
データ、アナリティクス、AI
現在、データは、高い収益性のニッチ分野の特定、リスク管理、サービス向上など、競争優位性を高めるのに欠かせない要素となっています。外部データソース、デバイスから得られるデータやデータを解釈・分析するための新しい技術によって、保険会社の競争能力は幅を広げ強化されています。このカテゴリーでは、下記のようなイニシアチブを取り上げます。
- 予測分析(保険金詐欺、引受、価格設定、気候分析)
- プリスクリプティブ・アナリティクス(トリアージ、セールス自動化、「ネクスト・ベストアクション」)
- 仮想化(ダッシュボードとヒートマップ、災害管理、ネットワーク分析、地政学的リスク分析)
- 消費者向けデジタルプラットフォームの革新的な機能強化(モバイルアプリ、オンラインなど)
- 次レベルの利益につながるAI技術(引受、保険金請求処理、不正行為の識別、傾向モデル化などへの利用)
デジタルと新興テクノロジー
「ヒトとヒトの交流」から「ヒトとマシンの交流」「マシン同士の交流」へと変わってきたデジタルトランスフォーメーション。新興テクノロジーとは、まだ開発や実用化が進められている過程にあり、完成はしていないが、現状を変えることができると考えられている技術のことで、多くの場合、画期的なデジタルトランスフォーメーションの基盤となり得ます。このカテゴリーで焦点を当てるのは下記のテーマとなります。
- プロセスの工業化
- ビジネスパートナー提供のシステムとの統合
- ソーシャルネットワークの活用
- IoTベースの価値提案
- 新興テクノロジーの概念実証、パイロット、MVP
- モバイルテクノロジーの利用
イノベーションエグゼキューション
セレントは、イノベーションを「既存のトレードオフを打破し、顧客に価値を提供する商品やサービス、ビジネスモデルを根本的に変えること」と定義しています。新しいハードウェアやソフトウェア、ネットワーク技術は、保険のイノベーションを促す原動力となります。ここでは、保険会社がどのようにイノベーションを導入しているのかに注目し、下記のテーマにフォーカスします。
- イノベーションラボの導入
- イノベーションのアイデア創出と優先順位付けを目的としたプログラム
- イノベーションのアクセラレータやインキュベータとの提携や、それらへの投資
- IT組織内でのイノベーションカルチャーの醸成
- イノベーションを促進する変革管理プログラム
顧客エクスペリエンスの変革
保険会社が、他社との差別化を図り成長を続けるために、顧客体験の質向上がますます重要になっています。このカテゴリーでは、下記のテーマで、見込み客、保険契約者、代理店、ベンダーなどの保険会社の顧客の体験向上を目指した取り組みに注目しています。
- 新規契約申請プロセスの簡素化 (データ入力、新しいUI、コンピュータビジョンなど)
- 顧客エクスペリエンスを向上するための新しいテクノロジーの導入(ビデオコミュニケーション、保険請求の自然言語処理のための拡張現実など)
- 顧客に新しい機能を提供するための新しいツールやサービスの実装(コネクテッドホーム・ソリューション、アドバイスエンジン、ソーシャルペイなど)
- カスタマーエクスペリエンスを変革するその他の取り組み
レガシー/ エコシステムの変革
保険会社は通常、下位互換性を提供する必要があり、レガシーテクノロジーがイノベーションの妨げになることがあります。また、保険会社は社内システムのアップデートやトランスフォーメーションだけでなく、顧客や取引先、規制当局との関係性にも力を入れることが必要です。このカテゴリーでは、新しいテクノロジーや手法 (クラウド、API、アジャイル、DevOpsなど) を活用したコアシステムのリプレースメントやトランスフォーメーションに関する、下記のようなアプリケーション・アーキテクチャのすべての側面を含むテーマについて評価します。
- コアシステム:契約管理、請求、クレーム、料率設定、再保険、見積書、新規ビジネスなど
- エンタープライズレベル・システム:CCM、文書管理、財務システム、ERP、レポーティング
- 顧客対応システム:代理店、保険契約者またはベンダーポータル、CRM、代理店管理システムとの統合
- その他のポイント・ソリューション:損失管理、保険料監査、医療費請求書レビュー、訴訟管理

