セレントの調査は、世界中の財務担当者にとって現金および流動性の管理が依然として最重要課題であることを示しているが、このことはグローバルな資金管理調査でも裏付けられている。すでに数年前から最重要課題ではあったが、ソリューションを導入すべき緊急性は明らかに高まってきている。財務担当者は現在の経済的混乱の中を乗り切る際に、リソース不足にも苦慮している。これに対し銀行は、不安定なマクロ経済環境の中、業務効率と運転資本管理を改善する製品とツールで顧客をサポートできる機会がある。

Bank of Americaのデジタルバンキングプラットフォーム 「CashPro®」は、グローバルなトランザクションバンキングサービスの中で市場を牽引するプラットフォームである。同行は、継続的に直接顧客からインプットを得ながら、機能改善に向けたイノベーションの取り組みを続けている。

近年、顧客から出てきた明確なテーマがある。それは、より的確で迅速な意思決定を可能にし、プロセスの自動化を向上し、よりシンプルで消費者向けと同様のエクスペリエンスを実現するツールおよび機能を提供することである。本ケーススタディでは、このような三つの革新的なソリューションが組み合わさっている。

• CashPro Forecastingは、財務担当者に機械学習アナリティクスに基づく正確な収支予測を提供し、収支予測の作成と保守に通常必要な手作業の時間を短縮する。
• CashPro QR Sign-Inは、よりシンプルで消費者向けと同様のサインインエクスペリエンスを実現し、バイオメトリクスによりセキュリティを強化しつつ、時間効率の悪いパスワードリセット要求を不要とする。
• CashPro Payment APIは、顧客が単一のAPIコールから複数の支払タイプをグローバルに効率的に開始できるよう拡張されている。

Bank of Americaは、業務効率と運転資本管理を改善する製品とツールで顧客をサポートする好機を逃さなかった。そして機能の優先順位付けとユーザーエクスペリエンスの設計に顧客を巻き込んだ。諮問委員会やアーリーアダプタープログラムに直接関与することで、あるいはサービスセンターのフィードバックや調査から間接的に、顧客を巻き込みながら機能の優先順位付けとユーザーエクスペリエンスの設計を行った。