かつては、数年ごとにコアプラットフォームの市場を確認してもさほど大きな変化は見られなかった。銀行はコアの機能を大きく進化させることに意欲的ではなく、ベンダーはレガシーシステムの制約を回避するソリューションを快く提供していた。金融機関、特に最大の資産規模をもつ金融機関は問題への対応を何度も先送りすることが可能であった。

テクノロジーを適用することで銀行は本格的なコアシステムの交換を回避できていたが、一部の金融機関はもはや限界点に達しつつある。デジタルエンゲージメントやその他新たなバンキング手法 (オープンファイナンス等) の台頭は、レガシープラットフォームの提供能力にストレスを与え続けており、一方でレガシーコアシステムの維持にかかるコスト負担は増え続けている。一部の機関にとっては、今が変革の時である。

本レポートでは、現在の市場における主なコアプラットフォームの概要を詳しく説明しており、米国内のプロバイダーや海外からの参入企業を含む既存のコアプラットフォーム市場ついて、金融機関が理解を深めるのに役立つ。各プロファイルでは、市場に比べ優れている、または改善の余地がある機能や特徴についてインサイトを提供している。本レポートでは、北米で事業を行っている中堅・大手銀行向けのコアバンキングシステムを取り上げている。これらの銀行は、Tier 4以上 (すなわち資産200億ドル以上) で、フルバンキングプラットフォームを提供しており、当該地域で信頼できる顧客基盤を有している。