グローバル カストディー オペレーションのサービス比較
Abstract
ストレート スルー プロセシング (STP) の最終的導入、サブ カストディアン ネットワークの強化、およびアウトソーシングの増大を目的として、グローバル カストディアンによって 2005 年の終わりまでに 120 億ドルが投資されるとセレント社では予測しています。
セレント コミューニケーションズの最新レポート『グローバル・カストディーのサービス比較』では、41 兆ドルに達するグローバル カストディー市場で確固たる地位を築こうとしている大手グローバル カストディアンが進めているテクノロジーおよび業務の活動を検証します。このレポートの主要トピックは、STP の準備、プラットフォーム統合、ワークフロー ソリューション、およびインターネットの機能です。さらに、カスタマー サービスの向上とスタッフ入替率の低下を目的とする組織改造についても分析します。
セレント社のアナリストでこのレポートの著者であるパメラ ブルースター (Pamela Brewster) 氏は「一般的に、カストディアンの顧客はカストディアンによって行われている変革に満足しています。」と述べ、さらに「実際、アセット マネージャーの多くは、カストディアンの報告システムやプロセスの向上に大変満足していて、会計や報告など業務のアウトソーシング率を高めます。」とも述べています。
レポートによると、アウトソーシングについては250 億ドルもの収入の機会があると報告されていますが、社内の人員配置や顧客管理に伴う問題など、今後解決すべき問題もいくつかあります。
年金民営化の影響による欧州ベース資産の増加予測 (5 兆ユーロ) に伴い、欧州はこの 10 年間でグローバル カストディアンにとって大きな市場となることが考えられます。HSBC、BNP パリバ、ドイツ銀行など欧州ベースの金融機関は欧州資産の獲得に有利であると考えられますが、この競争相手として、小規模の欧州カストディアンを獲得あるいはパートナー提携する米国ベースのカストディアンが台頭してくるでしょう。
「グローバル カストディアンには非常に多くの選択肢があるが、最大の課題はすべての人に対してすべてのことができることはないと認識することで、大手カストディアンは、対象顧客の選別および提供するサービスや商品の組み合わせにつき戦略を立てることが重要だろう。」とパメラ ブルースター氏は語ります。