証券決済革命
2016/11/28
Eiichiro Yanagawa
日本の証券決済制度改革は2000年頃に本格化した。15年の歳月を経てDVPは実現し、STPは幅広く普及した。そして、今まさにその最終ステージに差し掛かり「証券決済革命」の時代を迎えている。
日本の証券決済制度改革の経緯において、以下の4点は重要なマイルストーンであった。
- RTGSと照合システムの構築、STPの普及(2001年)
- 証券保管振替機構の拡充と株式会社化(2002年)
- CCPの設立とDVP決済の進展(2002-3年、2007年)
- 株券の電子化(2009年)
現在の日本における「証券決済革命」の残された課題は、以下の5点に集約される。
- 国債、株式等の決済期間短縮化への取り組み
- 清算機関(CCP)の機能拡充、利用拡大、連携・統合への取り組み
- 証券決済機関(CSD)の機能拡充
- 市場参加者におけるSTPの加速
- クロスボーダー証券決済の円滑化
証券決済システム高度化の経緯
セレントは、こうした日本の証券決済革命の動向を基軸に、金融業界のレガシー&エコシステムマイグレーション、イノベーション、そしてエマージングテクノロジーの可能性をレポートしている。
本証券決済革命シリーズにご期待下さい。
証券決済のパラダイムシフトへ:日本市場の現状と展望
http://celent.com/ja/reports/35639
日本株式決済T+2:証券決済革命シリーズ
http://celent.com/ja/reports/35596
証券決済革命:日本国債決済T+1と新レポ市場の胎動
http://celent.com/ja/reports/35427