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インドのATM業界:新たな段階へ

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2012/10/09

Gearing Up for the Next Phase of Growth

Abstract


インドのATM業界はここ10年間で急成長しています。主な牽引役として、経済発展と所得増(特に都市部)に加え、バンキングサービスの対象が特定の顧客層からマス顧客層に移行したことが挙げられます。現在、同業界は新たな段階に入りつつあります。金融包摂の動きに伴う規制の変更、ATMの普及拡大、ATMのホワイトラベル化が今後の成長の原動力となるでしょう。

セレントの最新レポート「インドのATM業界:新たな段階へ」はインドのATM市場をめぐる最新の動きを明らかにし、業界がそれらの課題にいかに対応しているかを検証しています。インド国内では、ATM業界をめぐる議論が盛り上がっており、中でも最も影響力を持つのはインドの中央銀行で金融当局でもあるインド準備銀行(RBI)です。

インドの人口の大半は、いまだ銀行口座を持っていないか、十分な銀行サービスを受けていないのが現状です。銀行はこれまで都市部を中心に支店やATMの設置を進め、インフラ投資を抑えつつ多数の顧客を取り込んできました。ここ10年間でATM設置台数は急増したものの、大都市以外は銀行サービスが不十分な地域が大半を占めています。ここにきてRBIは、金融機関の大都市以外への進出を促すような政策の策定を検討しています。

従来、銀行はそれぞれ固有のATMを設置してきましたが、最近では他行とATMを共有して顧客基盤を拡大しようとする動きが広がっています。インドでATMのアウトソーシングが可能になったのは最近のことです。以前は銀行以外の業者による銀行サービスの提供が厳しく禁じられていましたが、RBIがATMのホワイトラベル化を認めたことから、今後状況は変わるでしょう。

「こうした変化は、市場参加者に大きな影響を及ぼすとみられます。銀行は徐々にATMの運営から撤退し、中核業務に注力する傾向を強めるでしょう。ただ、多くの銀行は既に多数のATMを設置しており、ATMの管理・運営から完全に手を引く可能性は低いでしょう」と本レポートを執筆したアナリストのアリン・レイは述べています。

今後は中堅都市を中心にATMの新設が進むとみられ、その多くは、今後4年間に「ブラウンラベル」とでもいうべきアウトソーシングモデルに基づいて設置される見通しです。ATMのホワイトラベル化は業界に革命をもたらし、ベンダーに多大な影響を及ぼす可能性があります。ハードウェアベンダーは、機械の需要拡大による恩恵を受けるでしょう。大部分のベンダーはATMの保守・サービスも手掛けていることから、ホワイトラベルサービスの分野に進出する業者もあるとみられます。銀行に管理サービスやアウトソーシングサービスを提供している地元の大手業者の間でも、価値連鎖の上流分野に参入してホワイトラベル化にビジネスチャンスを見出す動きが広がる可能性があります。ATM業界の進化が加速すれば、通信業者、流通会社、セキュリティ/インフラ業者など同業界に関わる他の企業にとっても成長機会が生まれるでしょう。高い評価や優れた商品・サービスを強みとする大手グローバルプレーヤーの中にも、成長機会を求めてインド市場に参入するところがあるとみられます。

レポートでは、インドのATM業界の中心的存在である銀行業界の概要、ATM市場の現状を詳しく分析し、その歴史、成長要因、課題と障壁、市場参加者とその重要性などを通じて、市場の進化の状況を明らかにしています。また、インドにおけるATMの主な用途、ATM事業に係るコスト、業界で生まれつつあるイノベーション、ATMの最新動向、ベンダーの概要と新たなトレンドについて説明しています。

本レポートは30p、13図と7表で構成されています。