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ダークプールが米国から欧州、カナダ、日本にも波及

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2007/11/29

Abstract


(このレポートは2007年11月29日に"Dark Liquidity Pools in Europe, Canada, and Japan:A US Phenomenon Goes Abroad"というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2008年4月1日に発行しました。)

米国やカナダのトレーダー の間では、株式大口注文の取引手段として「ダークプール」を利用する動きが広がっています。その次段階として、ダークプール・プロバイダーの多くがアジア 市場やMiFID施行後の欧州市場への進出を図ろうとしています。しかし、それらの市場でダークプールの幅広い普及が実現するかどうか、現時点では不透明 な状況です。

ダークプールとは、取引内容を事前にほとんど、又は全く開示しないまま執行する(取引後にも公開されないケースも多 い)非公開市場です。 情報の漏えいにより大口取引が市場に及ぼすインパクトを制限することを目的としています。通常は単体の証券会社や証券会社のコン ソーシアム、あるいは証券会社類似の業務を行うテクノロジー企業などの出資によって設立されていますが、米国の取引所では、Continuous Block Crossing(CBX)というかたちで独自のダークプールを導入し始めています。現在、ブローカーや取引所が出資するダークプールで執行される取引は 米国市場全体の株式売買高の約7~10%を占めており、なお拡大を続けています。

セレントの最新レポート「ダークプールが米国から欧州、カナダ、日本にも波及」は米国、カナダ、欧州、日本の各市場におけるダークプールの普及状況を明らかにするとともに将来の可能性についても考察しました。

欧 州では、ダーク・リクイディティ・プールを通じた取引が株式市場全体に占める割合は今のところごくわずかにとどまっています。欧州市場にはITG Posit、Liquidnet、NYFIX Euro Millenniumなどが相次いで参入していますが、全体的な普及率はなお極めて低いのが現状です。しかし長期的には、ダークプールは欧州株式市場にお ける流動性向上のための取引手段として存在感を高めるでしょう。

カナダでは、代替取引システム(ATS)とダークプールは2006年に導 入されたばかりで、市場シェアはわずかにとどまっています。現時点で最大のシェアを獲得しているのはLiquidnetですが、Perimeter Financial BlockBookやTriAct Match Now (ITG) なども参入しています。日本では、ダーク・リクイディティ・プールの市場シェアは1日当たり売買高の0.1%にも満たず、市場参入しているプレイヤーも Instinetに限られています。

本レポートでは、ダークプール・プロバイダーの様々な市場モデルや成功例を取り上げ、これらのプロバ イダーの特性をディーラーに対する開放度、アルゴリズム取引への対応、売買可能な最低株式数、照合システムの種類などの項目で評価しました。これにより、 トレーダーや発注の種類に応じて最適のダーク・プールを選ぶことが可能です。

「ダークプールはあらゆる種類の取引に適しているとはいえず、取引所の機能を全て代替できるわけではありません」とセレント証券プラクティスのシニアアナリストでレポート執筆者のデビッド・イーストホープは 指摘しています。「ダークプールの導入が始まったばかりの欧州市場ですが、既存の取引所が流動性の流出に直面すれば、手をこまねいているだけということは ないでしょう。カナダでは米国に続いて株式市場でダークプールの利用が広がりつつありますが、日本での普及は数年後になる見込みです。」

本レポートは10図と8表を含む全37ページで構成されています。