ポストトレード業務の再設計および簡略化:クラウドおよび自動化による効率最適化
2018/09/19
コストを削減し効率を高めるために、ポストトレード業務が注目されている。キャピタルマーケッツ企業は、業務課題をフレキシブルでアジャイルな方法で克服するために、自動化レベルの向上に注目し、クラウドソリューションに期待を寄せている。
Key research questions
- ポストトレード業務における課題とは?
- クラウド導入はポストトレード業務における課題の克服にどのように役立っているか?
- 市場参加者がポストトレード業務の自動化を向上する方法とは?
Abstract
レガシーテクノロジーやサイロ化した業務は最大の課題であり、ビジネスや規制の変化へのタイムリーで効率的な対応を妨げ、コスト、リスク、および非効率性を増大させる。
クラウドは低コストのテストとデプロイおよび迅速な商品化期間を提供することにより、絶え間ない変化にフレキシブルでアジャイルな方法で対応するのに役立つ。クラウドは強力なネットワーク効果を持つ革新的ソリューションのエコシステムを作り出しており、そのエコシステムにより企業は最高レベルのソリューションを容易に導入し、社内システムに統合することが可能となっている。
自動化レベルの向上には、最新の基準や構造に基づく新しいテクノロジーによるバックオフィスシステムの最新化と、長い年月の間に生じた複雑な寄せ集めのシステムの簡略化が必要である。ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)やAIのような新しいテクノロジーは、自動化レベル向上の次のフェーズにおける重要な手段となり得る。