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損害保険会社のサービスとしての請求:入門編

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2020/06/25

Abstract

保険会社は多くの請求書を送付するが、それはお金のかかるプロセスである。印刷、紙、郵便料金の物理的費用だけでなく、クレジットカード料金、更に質問に答え、会計を管理し、海外の照合を監督する人間が必要である。それはバックオフィス・プロセスの中でも最も「バックオフィス」的な、戦略的バリューをほとんど又は全くもたらすことのないプロセスであると考える人もいる。結局のところ、どの保険会社も集金することはできるので、集金の基本的能力は差別化要因ではない。しかし多くの顧客にとって、請求は保険会社との最も頻繁な接点である。そして多くの保険会社にとって従来の請求システムは、今日の消費者、企業顧客、販売パートナーのサービスへの高い期待という課題に対応することができない。

今日の顧客は請求書に関してより柔軟な対応を期待しており、支払い履歴の透明性を期待している。彼らは請求書タイプを容易に変更できることを期待している(契約期間中に代理店支払いから直接支払いに変更する等) 。彼らは障害を抱え、給料天引きから直接支払いに変更する必要があるかもしれない。そして彼らは請求書の分割を必要とするかもしれない。例えば、保険契約した自動車のうち1台は大学在籍中の学生に請求され、その他は親に請求されるといったケースである。

保険会社は、このような状況に対応できる機能を持つ最新の請求システムを選択することができる。しかし、請求処理コストを問題であると感じている保険会社が増えつつある。そうした保険会社は、新しい機能を提供するために請求システムを交換するよりも、請求プロセス全体を外注することを選択している。

パンデミックにより、請求プロセスの外注への興味はたかまっている。保険会社が在宅勤務を開始した時、一部の従業員は請求プロセスのためにどうしても出社する必要があることが判明した。

サービスとしての請求 (Billing-as-a-service, BaaS)は、従業員を危険にさらすことなく、この必須機能を管理するために保険会社が利用できる代替手段であり、多くの場合コスト削減やサービス向上をもたらす。

本入門編は、BaaSとは何か、それは通常どのように機能するのかについて解説している。プロバイダーを選択する際に検討すべき機能を示し、損害保険市場において活動している12社のプロバイダーのリストを提供している。

(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)