セレントが主催したワークショップでは、20分間で戦略を策定することに挑戦しました。

保険業界は、いま激動の時代を迎えています。消費者が従来のエージェントに代わる販売チャネルを求める一方、他の業界から保険分野に相次いでライバルが参入しています。また、テクノロジーは目もくらむスピードで進化を続けています。こうした時代にあって、保険会社は金融業界の他の分野に後れを取っており、金融以外の他の業界にはさらに大きく水をあけられています。保険業界が混とんとした状況を抜け出すためには、新たなアプローチをとる必要があるでしょう。

セレントは先に、生命/損害保険会社の在籍者を対象にデジタル戦略に関するワークショップを開催しました。参加者は4つのチームに分かれ、チームごとに以下２つのいずれかのシナリオ下にあるとの仮定の下、20分以内でデジタル戦略を策定しプレゼンテーションする、という課題に挑戦しました。

そこで発表されたデジタル戦略は、実際の保険会社のデジタルプロジェクトのベスト5に選ばれてもおかしくない内容でした。制限時間が短く、チームメンバーが初対面であることを踏まえると、これは驚くべき結果といえるでしょう。

セレント保険プラクティスのリサーチディレクターのトム・スケールズが執筆した本レポートの意義は、ワークショップの結果を紹介することではなく、保険会社にそのコンセプトをいかに導入するかを示すことにあります。ここでは、テクニック、チームおよびプロセスについて論じています。我々が提案するのは、保険会社が既存の計画手法を全面的に入れ替えるのではなく、より迅速かつ機敏で、保険業界の急速な変化により巧く対応できるプロセスを加えて強化することです。

本レポートは25p、8図で構成されています。