2025年で第3回を迎えたセレントの年次調査「セレントDimensions調査2025年版・リスク&コンプライアンス編」が、世界中のリスク、コンプライアンス、金融犯罪対策に携わる経営幹部232名を対象に実施された。そこで集めたインサイトや意見から、金融サービス全体のIT支出の要因と今後1年間の主要テクノロジーと投資の優先事項を割り出した。この調査では、リテールバンキング、コーポレートバンキング、キャピタルマーケッツ、ウェルスマネジメントという異なるセクターおよび多様な規模の企業を対象とした。
調査から分かったこと: リスク分野においては、人工知能(AI)が優先事項の最上位となっており、回答者の74%が投資の優先事項トップ3の1つとして挙げている。金融機関は、金融犯罪対策、オペレーショナル・レジリエンス、全社的リスク管理(ERM)の変革に生成AIと機械学習を利用している。 その他上位5つに入った優先事項は、金融犯罪対策(62%)、データ管理(43%)、生成AI(42%)、オペレーショナル・レジリエンス(33%)、および新たなリスクの管理(33%)となっている。
このレポートでは、リスク分野における経営幹部232名を対象としたグローバル調査の結果から、上記に挙げたトピック全てとIT予算の変化について詳しく見ていく。
セレントの「Dimensions」レポートシリーズは、IT投資の影響要因や米ドルでの支出予測などを含めた金融機関のIT関連優先事項とIT支出について詳しく説明している。セレント社のアンケートは、分野を問わない共通の質問を用いて独自に作られており、異なる事業部門の調査結果が公正に評価・比較できるようになっている。
