コーポレートアクションは、証券所有者のポートフォリオのポジションやリスクに影響する。ただし、金融機関レベルでの正確で効率的なコーポレートアクション処理は非常に複雑で、バリューチェーン全体に証券発行者やエージェント、取引所や預金金融機関、データ業者、カストディアン、資産運用会社、ブローカーディーラーなどの多くの仲介機関を要する。そして、複数の仲介機関が協力して複数の機能を実施することになる。金融機関は、バリューチェーンに関わる一つ以上の仲介機関を対象に幅広いサービスを提供するソリューションプロバイダーの活用を検討することも可能である。

このレポートでは、コーポレートアクション処理に関する業界レベルでの課題とその解決のための最新テクノロジー活用法などについて、主要なソリューションプロバイダーから集めた情報をまとめた。
コーポレートアクション処理のソリューションプロバイダーは、データ業者、データ管理ソリューションやサービスプロバイダー、市場インフラストラクチャプロバイダー、カストディアン、テクノロジープロバイダーやサービスプロバイダーなど多様である。コーポレートアクションについてのレポートシリーズでは、次回、製品比較を含めたソリューションプロバイダーの状況を、取り上げる予定である。 セレントは、コーポレートアクション処理自動化の障害となる主なトレンドと業界の課題を次のように特定した。
