保険会社のユーザーインターフェースは、これまで画面の大きさ、ブラウザのバージョン、入力方法、処理能力などの条件に基づいて開発されてきました。しかし、今後はこうした条件が必ずしも当てはまらなくなるとみられます。

今やスマートフォンだけがモバイル機器ではありません。アップルのiPadやサムスンの「ギャラクシー・タブ」といったタブレット型PCをはじめとする新タイプの接続機器が登場し、いつでもどこでも利用可能なメディアの選択肢が増えています。セレントの最新レポート「新たなモバイル環境における保険会社のeビジネス戦略」は、保険会社が将来に向けて eビジネス戦略の練り直しを図る際のモビリティとそれに関連する検討事項について考察しています。レポートでは保険会社に対して、モバイル機器の変化に合わせてeビジネス戦略を更新・見直すよう提言しています。こうした議論は、もはや新たな環境に適合しなくなってきているアプリケーションを刷新するための投資につながっていくでしょう。

「今後は保険会社の社員にタブレット型PCやスマートフォンといった機器が導入され、また場合によっては社員自身が個人的に購入し、それらの機器と社内のコアシステムをスムーズに連携させようとするようになるでしょう。顧客についても同じことがいえます。そこで、様々な機器からコアシステムのデータを簡単に閲覧できるかどうかが問題になってきます」とセレント保険グループのシニアアナリストでレポートを執筆したキャサリン・スタッグ・マーシーは述べています。

本レポートはモバイル機器の購買層や製品の違いを取り上げ、これらがコンテンツに対する消費者の欲求（コンテンツの利用および作成）にどのような影響を及ぼすかについても考察しています。また、保険会社の業務プロセスにおけるモバイル機器の活用事例をいくつか詳しく紹介するほか、新たなモバイル環境における eビジネス戦略の立て方を提案しています。

このレポートは4図を含む20ページで構成されています。