オープンバンキング決済(OBP) は、業界でますます重要なテーマとなっている。口座間決済をさまざまなワークフローに取り入れることで、いくつかの分野、特に電子商取引に新たな価値の源泉とディスラプションをもたらすことができる。同時に、OBPは銀行が新たな収益を上げ、コスト効率化を図る機会も生み出す。

NatWestは2020年に法人顧客を対象とした独自のOBPサービス「Payit」を開始し、この取り組みによりセレント・モデルバンク・アワードを受賞した。2021年には、加盟店が受取人の口座情報を知らなくても返金できるサービスや、リクエストによる決済の開始など、更なる評価に値する大幅なサービス強化を行った。後者は、法人顧客がリンクまたはQRコードで共有できる支払い依頼を作成することを可能にし、いくつかの新しいユースケースにPayitの範囲を拡大している。さらにNatWestは、リテール顧客をサポートするOBPサービス「PayMe」を開始した。この支払いを求める機能は、NatWestとRoyal Bank of Scotlandのパーソナルバンキングアプリに組み込まれているため、同行の800万人のアプリユーザーの個人間(P2P) 取引をサポートすることができる。

NatWestのプロジェクトは、オープンバンキングを利用した決済サービスの強化という、他行が追随すべき素晴らしい実例であり、モデルバンクアワード2022オープンバンキング部門の受賞にふさわしい。