企業と銀行の接続性が複雑化するにつれ、変革をもたらす機能として組込型金融(エンベデッドファイナンス)が浮上して来ている。財務データを企業のトレジャリー部門や財務関連のプラットフォームに財務プラットフォームに直接統合することができるこの機能は、よりシームレスでリアルタイム、臨機応変な財務サービス体験を求める顧客への対応を可能にするとして金融機関の注目を集めている。銀行は、これによって、顧客ニーズを見直し、テクノロジーの優先事項とパートナーシップモデルを再検討することができる。
セレントの調査から、銀行には、独自のコネクターから統合プロバイダーとのパートナーシップまで、さまざまな統合の形があることが分かった。それを念頭に、銀行が提供する幅広い種類の組込型金融ソリューションを深く見ていきたい。銀行のAPI開発者ポータルとコーポレート・バンキング関連のウェブサイトを調査し、その内容を評価した。なお、このレポートは、北米、欧州、アジア太平洋地域のサービスについてまとめたものである。
このレポートで取り上げた銀行:Bバンク・オブ・アメリカ、シティ、DBS、HDFC銀行、HSBC、ICICI銀行、キー・バンク、J.P.モルガン、OCBC銀行、PNC、ライファイゼン銀行、スタンダードチャータード銀行、ウェルズ・ファーゴ
このレポートで取り上げたベンダー: FISPAN、Koxa、Ninth Wave、オラクル、SAP、Trovata
