保険業はプロセス、ルールおよびデータに基づくビジネスです。競争上の優位を得るためには、プロセスの効率性、整合性および機敏性を向上させることが不可欠です。しかし多くの保険会社では、ビジネスプロセスの定義がなお不明確で、文書化もほとんど（あるいは全く）進んでおらず、労働集約的なものが大部分を占めています。

ビジネスプロセスマネジメント（BPM）のサイクルはまずビジネスプロセスのモデル化から始まり、 自動化ソリューションの設計と実装、あらかじめ定められたサービスレベル契約の履行状況のチェック、ビジネス価値およびIT価値の指標のモニタリング、当初のモデルをより効率化するための分析・最適化ツールへのデータの取り込みなどの段階から構成されます。これらは簡単なことのように思われますが、BPMプロジェクトに失敗したり、期待した成果を得られなかったりする保険会社が多いのが現状です。

セレントの最新レポート「ビジネスプロセスマネジメントによるビジネス価値の創出：保険会社向けソリューション」は、保険会社がBPM関連投資を最大化するために有効な10の提案を全社ガバナンスレベルとプロジェクトレベルで紹介しています。

出典：セレント

「保険会社は過去10年間の多くの失敗から再発防止のための教訓を学んでおり、BPMは成熟段階に達しています。BPMを成功させるための計画表は既に出来上がっているといえるでしょう」とセレント保険グループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるドナルド・ライトは述べています。

「競争が激化する中、保険会社は選ぶか選ばれるかの選択を迫られています。多くの保険会社はBPMツールに注力してきましたが、自動化それだけでは、期待するビジネス価値を実現することはできないのです」と保険グループのシニアアナリストで共同執筆者のベンジャミン・モアランドは付け加えています。

本レポートはBPMのガバナンスとBPMプロジェクトの執行の両面に関する提言を示し、保険会社によるビジネス目標の達成を最大限にサポートします。

このレポートは8図を含む32ページで構成されています。