2010年リテールチャネルにおける小切手画像処理

ブランチ・イメージ・キャプチャーを導入する動きは、衰えを見せていません。昨年1年間だけで2,300件の新規導入があり、導入済みの金融機関の数は12,000を超えています。画像処理対応型ATM（インテリジェント・デポジット）は、全体の40%を占めるようになっています。

画像交換がユビキタスに近い形で可能になったことに加え、紙ベースの小切手処理コストが膨らんでいることを受け、米国の金融機関のうち既にブランチ・キャプチャー・ソリューションを導入しているか、現在導入を進めているところは80%に達しています。従来の紙ベースの小切手処理インフラがなくなるにつれ、残る金融機関にとっても分散型ブランチ・キャプチャー・ソリューションの導入は不可欠となるでしょう。

セレントは最新レポート「2010年リテールチャネルにおける小切手画像処理」 で、支店や窓口におけるキャプチャー・ソリューションの導入率は今後2年以内に95%に達すると予想しています。一方、画像処理対応型ATMの導入はそれほど広がらないとみています。多くの金融機関にとって、ATMチャネルの画像移行は最も優先順位が低いとみられるからです。

「窓口へのイメージ・キャプチャーの導入は、新たな盛り上がりをみせています。金融機関の多くがブランチ・キャプチャーの導入を急ぐ背景には、連邦準備銀行（FRB）が小切手処理機関を減らすなかで輸送コストを削減したいという意図があります。一部には、窓口へのイメージ・キャプチャーの導入を通じていかに一段のコスト削減と顧客サービスの向上を実現していくかをもう一度見直す動きもみられ、そうした金融機関は少数ながらも増え続けています」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したボブ・ミーラは述べています。

このレポートは26図と12表を含む52ページで構成されています。