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銀行業界のIT投資動向:北米市場の展望

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2010/01/11

Abstract


北米市場ではIT投資の成長率に低下が認められましたが(2008年の3.1%から2009年にはわずか1.7%に)、現在は上向きになっており、2010年には2.2%になると予想されます。北米銀行のIT支出額は、2009年の503億米ドル(約4.6兆円)から2010年には514億米ドル(約4.7兆円)になり、やがて2012年には552億米ドル(約5兆円)に達する見込みです。

セレントの最新レポート「銀行業界のIT投資動向:北米市場の展望」では、米国とカナダの銀行のIT投資パターンを調査、分析、比較しました。北米銀行のIT支出額は、2009年の503億米ドル(約4.6兆円)から2010年には514億米ドル(約4.7兆円)に増加するでしょう。こうした伸びを牽引しているのはコーポレートバンキングへの投資であり、ソフトウェアやサービスへの投資が増加していますが、予算の最も大きな割合を占めているのはメンテナンス費用です。

カナダでは、少数の大手銀行が米国の金融危機の影響をある程度受けたものの、IT投資にはほとんど影響が出ないと思われます。カナダの銀行の大半は難局を乗り切っており、今後は北米金融市場における強固な位置を生かしながら、順調に投資を続けていくでしょう。なかにはこうした有利な立場を利用して、米国でのビジネス機会を探っている銀行もあります。2010年には、カナダの銀行のIT投資は4.4%増の70億米ドル(約6400億円)となるでしょう。

「本来なら、新規投資やイノベーションへの投資が支出の最大部分を占めるのが理想的です。ところが米国の銀行は、特にリテール分野への新規投資を削減してしまいました」とセレント・バンキンググループのシニアアナリストで本レポートの執筆者であるジェイコブ・イエーガーは述べています。

「コンプライアンスや規制への対応、合併後の統合、メンテナンスなどに費用がかかる中で、さらなる資金を工面するのは実際問題として難しいでしょう。金融危機のせいで新たなプロジェクトの資金調達がきわめて困難になったことは言うまでもありません。とはいえ、米国における新規投資支出が2010年にはプラス成長に回復する兆しがみられるなど、好材料も出ています」と彼は付け加えています。

このレポートでは、リテール分野およびホールセール分野における支出、内部支出と外部支出、メンテナンス支出と新規投資支出を地域別に比較しています。さらに、北米におけるバンキングテクノロジーの主要トレンドと、2010年に発展が見込まれる分野を概観しました。

本レポートは10図と2表を含む36ページで構成されています。

注)ドルから日本円への換算レートは、2009年12月31日の仲値(三菱東京UFJ銀行公表による)を参照。