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欧州の個人投資家の取引動向:取引スタイル、商品、テクノロジー

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2012/06/27

Abstract


欧州の自立志向型の個人投資家たちは、先物、FX、コモディティ、外国株式といった高度な金融商品の取引に精通しており、そのレベルは北米の同じ投資家層より、一般的に高いようです。オンライン証券各社は、彼らにこれらの商品の取引ツールを提供することで競争力を強化できるでしょう。

北米版に続き、レポートの第2弾である「 欧州の個人投資家の取引動向」は、個人投資家の観点から欧州のオンライン取引の現状を詳しく分析しています。セレントでは2012年3月から英国、フランス、ドイツ、スイス、イタリア、スペインの6ヵ国の個人投資家を対象とする調査を実施しました。調査の目的は、この6ヵ国におけるあらゆる顧客層の個人投資家の人口動態、取引スタイル、選好する商品、満足度を把握することにありました。

「欧州の投資家は極めて多様性に富んでいます。各市場には所得水準、投資ノウハウや知識、選好商品の異なる投資家が参加しています。また、欧州の各市場にはそれぞれ異なる特徴があります。そのため、欧州の個人投資家の動向を把握するためには、金融資産残高、取引行動、知識水準の違いによる比較だけでなく、国ごとに固有の特徴を見極める必要があります。さらに、自立志向型の投資家に関しても、北米と欧州では違いが見られます」とセレントのリサーチディレクターでレポートの共同執筆者であるイザベラ・フォンセカ は述べています。

「今回のレポートは、欧州6ヵ国における個人投資家市場の動向と取引スタイルおよびテクノロジーに関する傾向を分析しています。また、個人投資家向けの新たな商品やサービスを開発する際のヒントにもなるでしょう」と、アナリストでレポート共同執筆者のアレキサンダー・カマルゴは述べています。

レポートではまずセレントの調査手法を説明し、適用基準と調査の概要を示しています。次に、調査参加者の人口統計上のセグメント分けと取引行動、さらに、個人投資家によるオンラインプラットフォームの利用状況、利用可能なサービス、手数料体系、顧客満足度などを分析しています。各項目について、国別の特徴を明らかにするとともに、欧州全般に共通する傾向も指摘しています。個人投資家の行動、属する人口統計上のセグメントと選好する取引の関係を明らかにしています。また、北米の個人投資家市場との詳細な比較も行っています。最後に、リテールオンライン証券業界の今後の展望を示し、さらなる顧客を獲得するにはどのような価値を提供すればいいか提案しています。