生命保険会社による新規契約・引受けシステムの導入状況

生命保険会社の新規契約および引受けシステムを導入により、コスト削減や既存事業の拡大といった成果がもたらされています。

インシュアランス・ネットワーク・ニュース（INN）とセレントは共同で、生命保険会社が新規契約および自動引受けシステムに対してどの程度関心を持っているかを調査しました。セレントの最新レポート「生命保険会社による新規契約・引受けシステムの導入状況」は、新規契約および引受けシステムの導入は、金融危機からの脱却をめざす生命保険会社が最大の目標に掲げる、既存事業の成長に向けた起爆剤になる、と報告しています。調査結果からは、生命保険会社による新規契約・自動引受けシステムの利用をめぐる興味深い実情が浮き彫りとなりました。

「ここ3年で新規契約・引受けシステムを導入した保険会社のほとんどが、コスト削減を目的にしていました。これらの保険会社が既存のシステムを導入したのは、右肩上がりの経済成長を背景に市場が活況を呈していた時期と重なっています。従って、利益創出よりも高コスト構造が懸念の対象になっていました」と、セレント保険グループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるマイク・フィッツジェラルドは述べています。調査結果をみる限り、これらのシステムに対する保険会社の満足度は高く、当初の目標は概ね達成されていることがわかりました。

今後2年間に新規契約・引受けシステムの導入を計画している保険会社は、その主な目的としてコスト削減と新規顧客の開拓を挙げています。「現時点で新規契約システムの導入を検討している保険会社は、これらのシステムが、成長著しい中間市場をはじめとする新たな市場で既存事業の成長を実現するためのツールになると期待しています」と保険プラクティスのアナリストでレポート共同執筆者のカレン・モンクスは述べています。

このレポートは11図3表を含む24ページで構成されています。