昨今の市場の混乱にもかかわらず、世界各地で富裕層の保有資産は拡大を続けています。特に、アジア太平洋、中東、中南米などの新興市場ではこうした傾向が顕著です。
富裕層の増加と富の集中が進む中、プライベート・バンキング市場は急速に拡大しつつあります。超富裕層における投資可能資産の世界総額は過去5年間に年率 11%のペースで増加し、2007年には50兆ドルに達しました。市場の動向からみて、こうした資産は今後5年間も小幅な拡大を続け、世界の富裕層の保有 資産は2012年には75兆ドルに達すると予想されます。これは年率換算で9%の伸びに相当します。
セレントの最新レポート「プライベート・バンキングの未来」は、世界のウェルスマネジメント市場を地域(または文化)による違いに基づいて分析しています。一部の地域では、ウェルスマネジメントを手がける金融機関でこうした資産を容易に獲得できないでいます。
プライベートバンクやウェルスマネジメントを手がける他の金融機関にとっては、付加価値の創出が課題となっています。本レポートは価値創出の主な分野とし て、①セグメント化②商品③顧客関係④ブランディング⑤リスク管理―に注目しています。レポートの結論では、世界の巨大なウェルスマネジメント市場への進 出を目指す金融機関に向けた提言をまとめています。
本レポートは62ページで構成されています。