クレジットカードの発行を民主化するというクレジットカード・アズ・ア・サービス(CCaaS)の有望性は、投資を呼び込み、その機会を捉えようとする競合各社がひしめき合う結果となった。最近は、いくつかの失敗によって誇大宣伝や興奮はある程度下火になったとはいえ、プレーヤーはその能力を強化し、未開拓の市場需要を探し続けており、CcaaSの正当性が証明されるかもしれない。

クレジット・アズ・ア・サービス (CaaS) によってノンバンクは顧客にプリペイドカードやデビットカードを発行できるようになった。CCaaSはCaaSの延長線上にある。とはいえこちらはもっと複雑な提案であり、クレジットに関する深い専門知識、高度なテクノロジー、カード債権に資金を供給できるバランスシートや資本市場へのアクセス、そしてすべてを統合するためのプログラム管理ノウハウの組み合わせが必要となる。本レポートでは、CCaaS機能スタックを深掘りして詳しく説明する。

CCaaSの機会獲得を目指すプレーヤーは多く、本レポートではその混雑した状況を紹介している。しかし、フルスタックの機能を有するプレーヤーはいない。少なくとも銀行と (大規模プロセッサーや次世代プロセッサーなどの) テクノロジープロバイダーのパートナーシップが必要である。実際テクノロジー企業の大半は、フルスタックの機能を提供するためには互いに連携する必要がある。

本レポートでは米国市場、特にプロバイダーの状況と機会の評価が焦点となっている。とはいえ、機能スタックについて論じるなど、世界中の読者に関連する箇所もある。

この機会を開拓・獲得する上で、今後数年間は極めて重要となると思われる。不透明なマクロ経済環境を考えれば、クレジットカードのビジネスチャンスを追求するにはふさわしくない時期と感じるかもしれないが、成長戦略を策定し、テクノロジーのアップグレードに投資するには適切な時期である。