照合可能な差異:入門編
2023/03/01
過去・現在・未来の照合ソリューション
Abstract
図1:過去・現在・未来の照合ソリューション
本レポートでは、進化し続ける照合技術に加え、顧客によるテクノロジーの採用とベンダーのイノベーションを促進しているトレンドの概要を示す。
照合とは、2つ以上の記録またはデータのセットを比較してそれらが一致しているかどうかを確認し、一致していない場合は相違箇所を特定(および解消)する作業と定義されている。照合アクティビティは、業務リスクと財務上の損失を軽減するうえで重要なツールであり、誤った参照データや同期されていない内部アプリケーションなど、会計エラーやシステムエラーの根底にある原因を特定・修正する機会をキャピタルマーケッツ企業に提供する。しかし過去数十年にわたり、照合機能は投資を呼び込む上で最も過小評価されている投資関連業務の1つであった。こうした中、新型コロナウイルスのパンデミックを受け、金融業界全体でコスト削減とリスク軽減に向けた業務変革の必要性に注目が集まったことで、照合プロセスはさらなる自動化の時期を迎えている重要な会計機能として認識されるようになった。
セレントの今後のレポートでは、更に詳細なベンダーの状況を取り上げる予定である。