2005年欧州保険契約管理システム: 損害保険システムベンダー
Abstract
損害保険のシステムベンダー11社の詳細な比較・分析と、その他8ベンダーの概要紹介です。
近年、最先端のテクノロジーをベースにしたソリューションを提供するベンダーの新規参入が相次ぎ、損害保険契約管理システム全般の様相は著しく変化してきました。今や.NET、Java、SOA(サービス・オリエンテッド・アーキテクチャ)、Webサービス、ACORD XMLといったテクノロジーや標準は、ほぼ全てのベンダーの製品に採用されています。発売以来すでに数十年を経過している製品でも例外ではありません。
一方、システムを購入する側には、かつてないほど多くの選択肢が与えられています。今では、製品価格はサーバーやユーザーライセンスごとではなく、契約の処理件数や保険料に占める比率によって決定されるようになり、柔軟性が増しています。技術面での柔軟性も向上してきました。新しいソリューションは、顧客にインテグレーションにおける選択の自由を提供し、そのほとんどが、複数のプラットフォーム上で動作可能です。総保有コスト(TCO)や導入の所要時間に基づいて製品を比較してみると、この分野での競争が激化している状況がよくうかがえます。
セレントの最新レポート「2005年欧州保険契約管理システム:損害保険システムベンダー」は、ベンダー11社の契約管理システムの特性を詳しく分析するとともに、その他8システムについても概要を紹介しています。レポートでは、セレントが新たに導入したベンダー評価基準「ABCDベンダービュー」に基づく分析を行っています。これは、A.テクノロジーの先進性(Advanced technology)、B. 機能の幅(Breadth of functionality)、C.顧客基盤(Customer base)、D.顧客サービスの充実度(Depth of client services)の4つのカテゴリーでベンダーを評価し、カテゴリー別に各ベンダーの、市場における相対的な位置付けを示すものです。ただし、単純な「四象限図」とは異なり、右上に位置するソリューションが必ずしも最善のものであるとは限りません。保険契約管理のように複雑かつ特異な分野においては、あらゆる点で「最善」と言えるソリューションは存在しないからです。保険会社には、機能の幅、テクノロジー、実績、顧客サービスの中で自社にとって何が最も重要な要因であるかを見極め、レポートに掲載した特性や比較表を使って独自のショートリストを作成することを勧めます。尚、「ABCDベンダービュー」による比較・分析の対象は、詳細な特性を把握しているベンダーに限られます。
「システムを購入する側にとっては好機が続いています。保険会社が一部のコンポーネントまたはシステムの全面的なリプレースのいずれを希望しているとしても、検討に値する優れた製品が複数見つかるはずです」とセレントの保険プラクティスのシニアアナリストでレポートの執筆者であるキャサリン・シュミットはコメントしています。
レポートで詳しく取り上げたベンダーは3i Infotech、アクセンチュア、Anodas、CGI、Harlosh、Intech Solutions、Sirius、Software Solution Providers (INSIGHTとInsure+)、The Innovation Group、TIA Technologyの11社です。
また、CSC、eBaoTech、Koukia、Guidewire、SAP、タタ・コンサルタンシー・サービシズ、ユニシス、Xchangingについては概要を紹介しています。
本レポートは4図と59表を含む全67ページで構成されています。