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中国における勘定系システムのトレンド

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2008/04/03

Abstract


中国の銀行の多くは、新たな業務システムの導入や既存システムの見直しを行わなければ競争力を維持できなくなるでしょう。

中国の銀行業界は比較的歴史が浅いといえます。銀行の勘定系システムは銀行業務の拡大に伴って段階的に整備されてきたため、全体的な計画や設計はおざなりにされてきました。市場の競争が激しくなり、銀行が業務処理システムに求める要件は業務処理能力や正確な業務記録だけにとどまらなくなっています。

セレントの最新レポート「中国における勘定系システムのトレンド」は、銀行が新たな勘定系システムを確立することにより、いかに顧客のニーズに対応し、柔軟な商品構成や有効なリスク管理を提供するとともに、分析・管理機能を向上できるかを示しています。

世界の多くの銀行が数十年前に開発された古い勘定系システムに不満を持っています。その問題点として、次のような点が指摘されています。

  • 旧システムは柔軟性に欠けるため、銀行業務の急速な進化にもはや対応できず、銀行の競争力を削ぐ要因になっている。
  • 旧システムの保守管理コストは極めて高い。
  • 旧システムはリスク管理能力が低い。
  • 旧システムでは経営判断を十分にサポートできない。
  • グローバル銀行は、様々な国や地域のシステムを適切に統合することができない。


多くの銀行は、既存の勘定系システムの更新を決めています。こうした傾向は北米、欧州、アジア太平洋地域に広がっており、今や中国にも波及しています。

外資系ベンダーの参入により、国内ベンダーが合資商業銀行の次世代勘定系システムの受注を勝ち取るチャンスは大幅に減っています。その結果、国内ベンダーは都市および農村部の商業銀行や農村信用組合といった新たな市場に目を転じ始めています。また、外資系ベンダーと勘定系システムを共同開発し、システム機能の現地化を進めることで、合資商業銀行や都市部の大手商業銀行向けの市場シェアを維持しようとする動きも見られます。

次に勘定系システムの見直しに動くのは、都市部の商業銀行とみられます。これらの銀行では、顧客主導の次世代勘定系システムの導入はほとんど進んでいません。現在、都市部の中堅および大手商業銀行の多くは国内ベンダーが開発した統合オペレーションシステムを使っていますが、これらはアップグレードが必要になっています」と、アジア金融サービスグループのアナリストでレポートを執筆したウェンリ・ユアンは述べています。

「国内ベンダーや外資系ベンダー、さらにその他の金融機関もこの市場に照準を合わせています」とユアンは付け加えています。

レポートでは銀行の勘定系システムの現状を把握するため、規模の異なる4つの銀行における勘定系システムの開発状況をそれぞれ調査しました。また、各銀行の勘定系システムのモデルを分析し、独自の商品開発やシステム導入後のカスタマイズ化について紹介しています。