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欧州銀行業界の2005年IT投資動向

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2005/07/20

Abstract


セレントは、2005年欧州における銀行のIT投資額は457億ユーロ(約6兆1,000億円)を超えると見ています。

セレントの最新レポート「欧州銀行業界の2005年IT投資動向」は、欧州銀行業界における今年度のIT投資動向を傾向ごとに詳しく紹介しています。またこの業界のITプロジェクトの優先順位を分析し、IT予算の配分方法やその決定を左右するビジネストレンドについても取り上げています。

欧州の銀行の中で今年最大のIT投資を計画しているのはHSBC銀行で、推定予算は30億ユーロ(約4,000億円)に上ります。第2位はUBSの28億ユーロ(約3,700億円)で、26億ユーロ(約3,500億円)のドイツ銀行、22億8,000万ユーロ(約3,050億円)のABNアムロがこれに続いています。2005年のIT投資額が20億ユーロ(約2,700億円)を上回る欧州銀行の精鋭グループに入るのは、この4行だけです。

欧州銀行業界全体の2005年のIT投資額は前年比2.5%増になる見込みです。この伸び率の鈍化が影響して、営業費用全体に占めるIT関連コストのシェアは前年に比べ3%低下する見通しです。「実際、今年のIT投資の小幅増は、主として前年の飛躍的な業務拡大に伴う運用・保守コストの増大に拠るものです。欧州の銀行は、営業費用の内のIT関連コストを抑制する傾向にあり、2002~2003年に実施したような急激なIT投資は明らかに影を潜めています。また、コスト削減が依然としてIT投資の第一目標です」と、セレントのアナリストで上記レポートを執筆したアクセル・ピエロンはコメントしています。

IT投資を促進するベネフィットとしては、①コスト削減(90%)、②レガシーシステムのリプレース(75%)、③顧客サービスの向上(65%)の3点が際立っています。また、今年は新規制の法令遵守に関連したプロジェクトにも優先的に予算が振り向けられる模様です。セレントの調査によると、新BIS規制やMiFIDの施行を控え、欧州銀行の39%がコンプライアンス関連プロジェクトを最優先する方針を示しています。

このレポートは14の図表を含む全28ページから構成されています。

注)ユーロから日本円への換算レートは、2005年6月30日の仲値(東京三菱銀行公表による)を参照。