テクノロジートレンド・プレバイザリー2023：キャピタルマーケッツ セルサイド編

セレントの「テクノロジートレンド・プレバイザリー・シリーズ2023」へようこそ。本レポートはキャピタルマーケッツ・セルサイド編である。キャピタルマーケッツは大規模だが相互接続性の高いネットワークであることから、その成功は「ネットワークプレイ」と表現されている。

このネットワークには、複数のエンティティが含まれている。

• セルサイドー投資銀行、グローバルマーケッツ、ホールセールブローカー

• 金融市場インフラ（FMI）ー取引所、トレーディング・ベニュー、決済・清算、資産・証券サービス

• バイサイドーアセットマネジャーおよびアセットオーナー

上記はいずれも、顧客かサービスプロバイダーか、あるいはパートナーか競合他社かなど、さまざまな関係性で相互に作用しており、中には1つのエンティティの中の異なる部門にわたって上記すべての機能を果たしているものもある。「キャピタルマーケッツのトップ・テクノロジートレンド」を1つのリストにまとめた場合、過度に大まかなものになってしまう可能性が高いのはそのためである。そのため今年は別の方針を採用し、キャピタルマーケッツ全体において2023年のテクノロジー支出と戦略を推進している5つの主要なビジネステーマを特定した。次に、上記3つのエンティティ・タイプごとに個別のレポートを作成した。

これらのテーマは、過去1年間のセレントの調査と業界エグゼクティブとの議論に基づき、キャピタルマーケッツチームが特定したものである。また、各テーマに関連する主要テクノロジーを特定し、ユーザーのタイプごとに作成した一連の3つのレポートにおいて、主要な事業体が成功に向けてどのように最新のテクノロジーを適用しているかについて、重要ポイントと実例となるケーススタディをシェアしている。

セルサイドの場合、年によって大きく異なり、市場活動、金利、規制アジェンダの変動はかなり極端のように見える。しかし、統合された柔軟でアジャイルなテクノロジーソリューションを構築する必要性は、依然として重要な焦点となっている。すべてのキャピタルマーケッツにおいて、テクノロジーはコストを低く抑え、競争優位性を高く保つための鍵となる。