レガシーシステムとメインフレームの マイグレーション:保険会社の急務
Abstract
(このレポートは2006年5月15日に"Legacy and Mainframe Migration: An Insurance Imperative"というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2006年9月7日に発行しました。)
保険会社はこの10年間、最新のニーズにレガシーシステムで対応しようと苦心を重ねてきました。しかし、レガシーシステムのリプレースは依然として、Wrap-and-extend戦略の次の選択肢です。
セレントは最新レポート「レガシーシステムとメインフレームのマイグレーション:保険会社の急務」で、レガシーシステムの利用を巡る課題とこれに対して保険会社がどのように取り組んできたか、そして将来的な対策計画について検証しています。
レポートでは、レガシーシステム(ハードウェアおよびソフトウェア)から最新システムへのマイグレーションと、その作業をこれまでよりも容易にした最新テクノロジーについて考察しています。具体的には、SOA(サービス・オリエンテッド・アーキテクチャ)、Webサービス、EAI(エンタープライズ・インテグレーション・アプリケーション)、BRE(ビジネス・ルール・エンジン)/BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)、レガシー・マイグレーション・ツール、仮想化/グリッド/ユーティリティ・コンピューティング、64ビットまたはデュアルコアのコモディティハードウェアなどです。
しかし、これらのテクノロジーの一部はまた、レガシーシステムの継続活用を容易にし、その結果、業界内のシステム革新を遅らせる要因にもなっています。SOA、Webサービスといったテクノロジーによって、レガシーアプリケーションの拡張を妥当とする方向に再び進みつつあるのです。
「レガシーシステムのWrap-and-extend戦略は、直ちに下火にはならないでしょう」と、セレント保険プラクティスのシニアアナリストでレポートの執筆者であるチャド・ハーシュは述べています。「しかし、保険会社は、長期的にみて総保有コストの嵩むシステムを使い続けることで、自らの将来を担保に入れてしまっていることを認識すべきです。」
またレポートでは、レガシーシステムの利用や戦略に関する幅広いテーマについて、39の保険会社を対象に行った調査結果を紹介しています。
本レポートは1表と11図を含む全29ページで構成されています。