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クローズド・ブロックをサポートするベンダーの概要:生命・年金保険編

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2013/03/26

Abstract


世界的な景気後退が続くなか、生命・年金保険を手がける保険会社は、業界内の競争激化や投資リターンの低迷に加え、株主・加盟代理店・保険加入者への利益還元を求められる環境下で苦戦を続けています。こうした状況を受け、大手保険会社は戦略的には主力でなくなった商品の管理方法を見直し始めています。

一般に、「クローズド・ブロック(閉鎖勘定)」は採算性の低い商品の販売停止や戦略的焦点の転換に伴って発生します。2012年に発行したレポート「クローズド・ブロックの管理戦略と選択肢 」に続く本編は、保険会社によるクローズド・ブロック問題の解決をサポートするベンダーの具体的なサービス内容を詳しく紹介しています。

今回のレポートは、給付金の内部管理、営業費用の削減目標、システムの陳腐化に伴う長期的なリスクの低減に向けた選択肢に焦点を絞っています。レポートではベンダー12社を取り上げ、コンサルティング、ビジネスプロセスアウトソーシング、システム変換に関する各ベンダーの能力を明らかにしています。

なお本レポートでは、再保険契約によるクローズド・ブロックの分離または残高削減については論じていません。

「目下の厳しい経済状況下で、保険会社は財務業績の向上と負債の削減を求められています。既存顧客の維持を目指す保険会社が、コスト抑制やシステムの陳腐化が既存勘定の存続中にもたらすリスクの低減を図るための手段として、BPOやシステム変換を選ぶケースは引き続き多いといえるでしょう」と、セレント北米保険グループのアナリストでレポートの共同執筆者であるカレン・モンクスは述べています。

問題となっている勘定を売却またはアウトソースすることなく、システム変革の一環としてテクノロジーの導入で対処可能なケースは増えている、とセレントはみています。

「業務変革の分野で培ったスキルや専門ノウハウをクローズド・ブロックの市場にも応用しようとするベンダーの数は増えています。多数の提案の中から、保険会社は、慎重にパートナーとなるベンダーを選ばねばなりません。複数年の契約やクローズド・ブロックのロングテールを抱える保険会社がパートナー選びに失敗した場合、株主・保険加入者・規制当局などに幅広い影響が及びかねません」と、セレントEMEA保険グループのシニアアナリストでレポートを共同執筆したジェイミー・マクレガーは述べています。

本レポートに掲載したデータのほとんどは、ここで紹介した各ベンダーから直接入手したものです。各提案について、厳密な評価や比較分析は行っていません。ここでは、現在市場に出されている提案の概要を示すためにこうしたデータを掲載しているにすぎません。この市場が今後成長するのに伴い、ベンダーによる提案件数も増えるとみられます。

本レポートは116p、78図と33表で構成されています。