ベンダー
English

電子インボイス:パート2

Create a vendor selection project
Click to express your interest in this report
Indication of coverage against your requirements
A subscription is required to activate this feature. Contact us for more info.
Celent have reviewed this profile and believe it to be accurate.
We are waiting for the vendor to publish their solution profile. Contact us or request the RFX.
Projects allow you to export Registered Vendor details and survey responses for analysis outside of Marsh CND. Please refer to the Marsh CND User Guide for detailed instructions.
Download Registered Vendor Survey responses as PDF
Contact vendor directly with specific questions (ie. pricing, capacity, etc)
2022/08/28

トレジャラーの視点からみたイノベーションの機会

Key research questions

  • なぜ電子請求書はイノベーションの機会なのか?
  • 企業=銀行間接続をめぐるイノベーションの機会はどこにあるか?
  • 電子請求書イノベーションにどう取り組むべきか?

Abstract

インボイス制度は、2019年に消費税が複数税率となったことを受けて、適正な消費税の仕入税額控除を行うことを目的にしたもので、202310月から導入される予定となっています。全銀EDIシステム(ZEDI)を活用した電子インボイス対応は、その恰好なターゲット・ユースケースとして期待される一方で、ZEDI単体の利用では、「電子帳簿保存法」上の要件において、保存期間、可読性、検索性などの課題もあります。

本稿パート1では、電子インボイスを巡るグローバル動向、なかでも先行する欧州での成功事例を紹介し、領収書・請求書等の電子化を、イノベーションの機会、対象、そしてその実行の観点から分析し、SMEバンキングの革新を提唱しました。パート2では、トレジャラーの視点からみたイノベーションの機会を議論します。

「企業=銀行間接続方式」は、あらゆる規模の企業にとって、グローバルに事業を展開し、事業遂行に必要な銀行や口座の数を増やす上で、非常に重要な要素となっています。さらに、「企業=銀行間接続方式」は、顧客企業が取引銀行の情報を取得し、支払いを開始し、売掛債権を回収し、照合作業を行い、それらに関連した金融取引を行うためのデジタルバックボーンとして機能します。

イノベーションの機会

全銀EDIシステム(ZEDI)を活用した電子インボイス対応は、その恰好なターゲット・ユースケースとして期待される。一方で、ZEDI単体の利用では、「電子帳簿保存法」に従った保存要件を充足することができない。このため電子インボイス対応にZEDIを活用するには、企業サイドの会計/ ERPシステムのZEDI対応が必要不可欠となる。そこでの課題は、保存期間の問題、可読性確保の問題、検索性確保の問題であり、いずれもイノベーションの機会となる。全銀EDI(ZEDI)はもとよりメッセージ電文の受送信システムであり、そのEDIデータの保存、可読性(ZEDIは暗号データ)、検索可能性において「電子インボイス」対応業務に未充足である。