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    銀行業界におけるリスク展望:沈静化【抄訳版】
    9th February 2017

    (英文レポート"Risk Outlook for Banking: Calmer Times"の重要部分を抽出し翻訳しました。)


    2016年も規制当局はサイバーセキュリティとコンプライアンスの管理を重視する姿勢を維持する一方、最大の関心事はデジタルリスクになるとみられます。従って、銀行にとってもこれらが最優先課題となるでしょう。

    本レポートは銀行業界が直面しているリスク管理に関する主な懸念事項とトレンドを明らかにします。2016年は銀行がサイバーセキュリティの問題に直面し、業界内でサイバー犯罪がどのように認識されているのかを掌握する年になるでしょう。銀行はReTechを導入し、コンプライアンスの責務をよりスマートな方法で管理するようになるでしょう。さらに、デジタルチャネル販売のリスクに関する規則に順応するようになり、規制当局に影響を及ぼす立場を確保するとみられます。

    レポートでは、銀行業務のリスク管理がどうなっていくのかを予測し、今後確実に起こると予想される展開を示して銀行に留意点を提示します。

    銀行業界におけるリスク管理の主なトレンド
    起こり得ること1. サイバーセキュリティをオペレーショナルリスクの一形式として管理
    2. 銀行は規制に対応する上でRegTechに注目
    3. データおよび分析にもとづく先を見越したリスク管理
    4. 利益率の向上を追求すれば、信用リスク懸念が再燃
    5. リスクのプロフェッショナルが管理し、保証する
    確実に起こること6. タカ派的な論調が変化
    7. 開示性が最良の防御手段
    8. デジタルチャネル販売のリスク管理を導入


    「銀行は、あらゆるリスクに関するプロセスと管理を合理化して運用することでリスク管理を確実にしようとしています。たとえば、サイバーセキュリティをオペレーショナルリスクとして捉え、対処しています。データの質の向上、関連性の高いデータへのアクセス、データ分析力、データ共有の改善が不可欠ですが、実現を可能にするテクノロジーは入手可能であり、銀行がすべきことは、リスク管理に関する投資および準備を賢明に行うことだけです」とセレント銀行プラクティスのシニア・アナリストでレポートを執筆したジョーン・マクゴーワン は述べています。

    本レポートは34p、7図と3表で構成されています。