ESBを導入すべきか否か?
2009/06/05
Bart Narter
Abstract
(このレポートは2009年3月10日に"To ESB or Not to ESB?"というタイトルで英文で発表されましたが、日本語版が2009年6月5日に発行されました。)
一般にサービス・オリエンテッド・アーキテクチャ(SOA)にエンタープライズ・サービス・バス(ESB)を利用することが前提とされていますが、セレントはこれに疑問を持っています。
セレントの最新レポート「ESBを導入すべきか否か?」は、SOAにはESBが必要であるという基本的な前提に疑問を投げかけています。大手銀行の大部分はESBを導入しており、それによって多くのメリットを得ています。
一方、ESBの導入で生じるデメリットに関してはあまり取り沙汰されることはなく、ESBよりも迅速かつ低コストで柔軟性でも見劣りしないと考えられる他の選択肢が議論に上ることもほとんどありません。またESBを利用することで単一障害点が生じるほか、処理費用が増える、監査記録がより複雑になるといった問題点も発生します。
「銀行がSOAを構築するにはESBの導入が欠かせないというのがお決まりの説ですが、ESBを導入せずにSOAをより有効に活用することも可能性のひとつです。ただし、ESBを利用しない場合は組織全体の統制や協力をさらに強めることが必要となります」とセレント銀行プラクティスのシニアバイスプレジデントでレポートを執筆したバート・ナーターは述べています。
本レポートは4図と1表を含む20ページで構成されています。