2021年のカンファレンス・シーンを振り返る: PART 2
カンファレンスは、いつも刺激に溢れています。2021年も多数のウェビナーを通じて、パネルディスカッションやプレゼンテーションの機会に恵まれました。自らのプレゼンテーションを通じて過去のリサーチ成果を発信するだけでなく、カンファレンス・チェアやパネル・モデレータの役割は、業界ソートリーダーとのインプロビゼーションであり、将来のリサーチトピックスやインサイトテーマを仕込む貴重な瞬間です。様々なかたちで人が出会い、意見を交換し、議論を深める。そのための準備と当日の緊張感は、アナリストの責務であり、醍醐味でもあります。
パンデミック以降、カンファレンス・シーンはデジタルが常態となりました。業界団体やメディア、ベンダー主催のイベントもウェビナー形式に移行し、セレントのイノベーション&インサイト(I&I)ウィークは今年もデジタルフォーマットで実施しました。こうしたカンファレンスのデジタルトランスフォーメーション(DX化)は、Webスクリーンを通じた不特定多数の人的交流を日常化するとともに、オンデマンドでのデジタルコンテンツの流通を加速しています。
年末に際して、2021年のカンファレンスとセレント・ウェビナーを振り返ります。銀行、保険、証券、ウェルスマネジメント、そしてリスクマネジメントの各業界の議論に共通したキーワードは、DXとエコシステム革新による新たな競争と協働関係、オープンアーキテクチャとAPIによるプラットフォームビジネスの進展、人工知能と機械学習(AI/ ML)によるデータドリブンな意思決定、クラウドが加速するレガシープラットフォームとコアシステムの刷新、そしてイノベーションの加速でした。
Part 2では、2021年後半の4つのカンファレンスとセレント・ウェビナーを振り返ります。