ロボアドバイザー3.0の時代
2016/03/10
William Trout
2014年12月に発行した弊社レポート「ロボアドバイザーをめぐるディスラプション」では、ロボアドバイザーのもたらす脅威に対し、伝統的なウェルスマネジメント会社がどう取り組んでいるのかを記載しました。 その後今日に至るまで、ロボアドバイザーの世界は大きな変化を遂げました。 ロボアドバイザーの黎明期(「ロボアドバイザー1.0」の時代)は、Charles SchwabやVanguardといった、多様なビジネスを手がけるアセットマネジメント会社の独自ロボアドバイザーの登場とともに終わりを告げ、「ロボアドバイザー2.0」の時代へと入りました。また最近では、より純粋なアセットマネジメント会社であるBlackRockやInvescoの参入も話題となったところです。 こういったアセットマネジメント会社の戦略的意図や将来性について、セレントは独自の分析を行い、先日発刊した最新レポートでその見解を示しました。本レポートでは、富裕層をターゲットとする証券会社など、伝統的な投資サービス提供企業への影響や示唆についても考察をし、さらには「ロボアドバイザー3.0」にも触れました。潤沢な資金を持つIT企業や、イノベーティブな心をもった既存金融機関による、より高機能で、より多くの投資家層に適用可能な「ロボアドバイザー3.0」の誕生に対し、アセットマネジメント会社の参入がどんな影響を及ぼすのかを分析しています。