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次世代ATMソフトウェア:マルチベンダーからマルチチャネルへ

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2007/02/28

Abstract


次世代のマルチベンダー・ソフトウェアで稼動するATMが増えていますが、この導入によって金融機関は最新機能を取り入れ、顧客経験の向上を実現することができます。

今日のATM市場は、オープン・アーキテクチャへシフトしています。この傾向は、標準オペレーティングシステム(Windowsなど)の急速な普及、相互運用を可能にするマルチベンダー・ソフトウェアの出現、TCP/ IPネットワークへの移行などに現れています。この結果、ATMハードウェアのコモディティ化が進み、ソフトウェアにも著しい進歩をもたらしており、銀行にとって不可欠であるにもかかわらず十分に活用されていないデリバリ・チャネルとしてのATMに、変革の時代が到来したことを告げています。その一方で、このような変化に対応するため銀行は、よりオープンで複雑なテクノロジー環境を管理するために新たなツールや戦術の導入を求められています。

セレントは最新レポート「次世代ATMソフトウェア:マルチベンダーからマルチチャネルへ」で、現在、世界のATMの22%が次世代のマルチベンダー(XFSベース)・ソフトウェアで稼動しており、2009年までにこの比率が37%に上昇すると予測しています。レポートでは、市場で入手可能なマルチベンダー・ソフトウェアの概要を示し同時に、銀行のソフトウェア購入の決定要因となる主要基準を明らかにしています。特に、銀行のATMの役割に対する認識がソフトウェアの選別方法にどのような影響を及ぼしているかを検証しています。

また本レポートでは、様々な金融機関によるATMアーキテクチャの最新化戦略を取り上げ、銀行が既存のATMテクノロジーからの移行過程で経験している主な利点と課題を明らかにしています。主な利点としては、顧客経験の向上、技術革新の容易さ、ハードウェアとソフトウェアの分離による購入の意思決定の分離などが挙げられます。その一方で、変化への対応とその管理、セキュリティ、サポートおよびテスト要件などの複雑化が課題となっています。

「銀行はオープン・アーキテクチャへの移行によって、ATMチャネルを含めたセルフサービス・チャネルとその他の銀行アプリケーションとの統合をより柔軟に進めることが可能です。ATMを単に便利なチャネルとしてだけではなく、リレーションシップ構築のためのツールと捉えてベストプラクティスを実践している金融機関は、マルチベンダー・ソフトウェアの概念を超えて、ATMを行内で有効に活用する方法を検討しています。その結果、サービス・オリエンテッド・アーキテクチャ(SOA)の原則にもとづく次世代のセルフサービス・アーキテクチャが誕生しています」と、レポート執筆者でシニアアナリストのマダビ・マンサは述べています。

レポートはドイツで5番目の規模を誇るLandesbank Baden-Württemberg (LBBW)のケーススタディを掲載し、 SOAベースのクロスチャネル・プラットフォームへのセルフサービス・チャネル統合を成功させた同行の実例を詳細に紹介しています。

本レポートは7図と5表を含む全36ページで構成されています。