日本のポストトレード市場革新への取り組み
16 July 2018
第7回 東京金融情報&技術サミットを振り返り:Part 1
東京金融情報&技術サミットは、金融機関のIT、データおよび営業担当エグゼクティブが一堂に会する、日本では唯一のイベントである。本年の会議アジェンダは以下の重要テーマを含み、ITおよびデータ管理を担当するエグゼクティブ、ソートリーダーをパネリストに迎え、日本の金融業界の未来を形づくる主要な技術の動向について議論した。
- ビジネス価値を創出し、コスト効率を実現するデータガバナンスフレームワーク
- MiFID IIやFRTBなどのグローバル規制に対応した新たなデータ戦略
- クローズド・インハウスアプローチからオープンで革新的なポストトレード業務モデルへの移行
- 人工知能(AI)の役割とトレーディングに関する予測的な洞察(現状と展望)
- プロセスを自動化し、顧客に付加価値を提供する新興技術の可能性と評価
- APIはコア業務をどのように革新するか?イノベーションの可能性と業界の未来構想
セレントは、2つのパネルディスカッションにおいてモデレーターを務めた。
ポストトレードパネル:ポストトレード業務モデルの革新に向けた取り組み
パネリスト:
- みずほ証券 グローバルマーケッツ部門シニアエグゼクティブ 宇都宮 研 氏
- 日興アセットマネジメント マネージングディレクター/ グローバルテクノロジー レイエス・アラン 氏
- ブロードリッジ・ジャパン マネージングディレクター/ アジア戦略・営業開発 ジェームス・マーズデン 氏
このセッションでは、クローズド・インハウスアプローチからオープンで共創的なポストトレード業務モデルに移行するための主要ドライバーと、証券会社、資産運用会社、ソリューション・プロバイダーがどのようにその変革をリード出来るのか、その可能性/ 取り組み/ 課題について議論した。
パネルトピックス:
- ポストトレード業務刷新の需要を後押ししている要素は何か?
- 日本国債(JGB)清算システムのアップグレードに対する業界各社の対応状況は?
- ポストトレード業務用ITのさまざまなソーシングモデルの検討は進んでいるのか?
- 閉鎖的な社内アプローチから、革新的かつ開放的なモデルへの転換は?
- スタートアップを含む非金融機関は、どのような形でポストトレード業務の刷新に関わるのか?