セレントは、包括的調査の一貫として、ニューヨーク証券取引所（NYSE）とナスダック市場における注文執行のクオリティを再検証しました。

2005年5月に実施した初回調査のフォローアップとして、今回も米国株式市場におけるマーケットメーカー、電子証券取引ネットワーク（ECN）、スペシャリストなどの主体による注文執行のクオリティを検証しました。調査結果に基づき、NYSEおよびナスダックにおける主要な注文執行の主体を様々な基準でランク付けしたところ、各市場のトップ3は下表に示す通りとなりました。

調査結果をレポートにまとめたオクタビオ・マレンジは、「今回の調査では注文執行クオリティの評価方法の精度を高めることに務め、特に約定価格の向上に関する分析を強化しました。多くの市場参加者極めて単純な注文執行クオリティに頼っていますが、その結果としてありきたりの結論に結びつきかねません」と述べています。

レポートは、同じタイプの注文や同じ銘柄であっても、マーケットセンターによって注文執行のクオリティに大きな差があることを示しています。調査では、マーケットセンターごとの注文執行のスピード、約定価格改善の頻度と幅を検証しました。

最終的に、注文執行のクオリティが高く評価されたマーケットセンターは以下の通りです（アルファベット順）。

本レポートは全45ページで構成されています。