セレントは2015年2月に北米のウェルスマネジメント向けCRM市場に関する調査を開始しました。同調査は、アドバイザーおよびリレーションシップマネジャー向けの独立型ソリューションを手掛けるテクノロジーベンダーに焦点を当て、市場をリードするベンダーについて詳しい特徴を分析し、ベンダーの比較とランク付けを示すことで、主要トレンド、CRMシステムと機能、顧客の志向を明らかにしています。

セレントは、ベンダーを主に①垂直型プレーヤーと②水平型プレーヤーの2つに分類し、さらに3つめに「注目すべきベンダー」というカテゴリーを設けて、既存のCRMソリューションにウェルスマネジメント機能を構築しているベンダーを加えました。

「ウェルスマネジメントを手掛ける金融機関にとって、CRMはより顧客ターゲットを絞った商品やサービスを提供するためのカギとなる戦略です」とセレントのウェルスマネジメントプラクティスのリサーチディレクターでレポートの共同筆者であるイザベラ・フォンセカ は述べています。

「ここ数年で、CRMベンダーはアドバイザーやウェルスマネジャー向け機能を大幅に拡充しています。カスタマイズ化を求めるニーズが拡大し、コンプライアンス対策への対応やソーシャルメディアとの融合が進んでいるほか、システムの使いやすさも向上しています」とアナリストでレポートを共同執筆したアシュレイ・グローバーマンはコメントしています。

下表は、レポートで取り上げたベンダーをまとめたものです（注で例外と記したものは除く）。

レポートではセレント独自の「ABCDベンダービュー」を使って、①テクノロジーの先進性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスの充実度―という4つのカテゴリーごとに各ベンダーの相対的なポジションをXYグラフ上に示しています。また、垂直型および水平型CRMシステムを手掛けるベンダーの中から「XCelent Awards」の受賞者を選定しています。