今、欧州の決済市場は大きな変革期を迎えている。セレントは、規制や競争力など、これらの変化を影響する要因や欧州決済市場欧州の今後5~10年の展望について探り、下記のようなレポートを発表した。
これらのレポートは、セレントによるリサーチや市場関係者との定期的な対話を基に作成されているが、とりわけ、銀行経営幹部の生の声を反映している。セレントは、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、北欧諸国、スペイン、英国という欧州7大市場の銀行の決済部門幹部50人を対象に、2025年2〜3月に調査を実施した。決済テクノロジーへの投資に携わり、IT予算の優先順位決定に大きな影響力のある経営幹部を調査対象とした。
セレントは、主に下記の2点に焦点を置いて調査した。
- 市場の動きに対する経営幹部の姿勢:競合の動向をどのように見ているか、自社のビジネスに最も大きな影響を与えると予想されるものは何か、最も恩恵を受ける可能性が高いのは誰か、決済市場の成長をどう見ているのか、など。
- 銀行組織での現在の決済と投資における優先順位:現在の決済に対する姿勢や管理方法、今年および今後数年間における決済技術に関するプロジェクトの推進要因、最も投資が多い分野、主要な決済システム近代化の進捗状況など。
調査から分かったことの例:
- 欧州の銀行は、今後5年間で決済市場は規制変更によって最も大きな影響を受けると考えている。中でも、「第3次決済サービス指令(PSD3)」「即時決済規制(IPR)」「デジタルユーロ」を将来の市場を形作る規制変更のトップ3としている。
- 今後の規制変更を好機と捉えている銀行は44%だが、銀行の規模や種類、地域によって回答は大きく異なった。
- 決済事業のマージンを維持するのが難しくなっていると回答した銀行が50%である一方で、損益を十分に把握しているのはわずか22%であった。
- 銀行の今後2年間の投資課題の上位として「オープンバンキング決済」「口座間デジタルウォレット」が挙がっており、すでに導入に向けて取り組んでいる銀行は多数であった。 ... など
本レポート掲載の図表の一例:

