既存のカスタマージャーニーへの統合、必要な時に必要なリアルタイムの保障提供、APIやデジタルプラットフォームなどの高度なテクノロジーへの依存などを特徴とする組み込み型生命保険。このモデルによって、保険会社は、住宅ローンや福利厚生加入などの人びとの人生における重要な節目において、オーダーメイドの生命保険ソリューションを提供することができる。このレポートでは、組み込み型生命保険ならではの特徴やメリット、課題、実用例などをフィーチャーし、この新しい保険の展望を読み解いていく。また、組み込み型年金保険についても説明する。
組み込み型生命保険のメリット:
- アクセスとリーチの向上:フィンテック・アプリケーション、給与計算サービス、デジタルウォレットなど、新しいチャネルを活用することで、これまでサービスが不十分であった顧客層にアプローチできる。
- 顧客体験の向上:見込み客の人生における重要な節目に合わせて生命保険を提供することで、相手の意思決定をスムーズにし、契約率を上げることができる。
- 流通コストの削減: デジタル化によって、従来モデルの販売代理店への依存が減り、運営コストの削減につながる。
- 商品の関連性の向上: ユーザーデータに基づいて顧客のニーズに合わせた保険を提供できるため、顧客エンゲージメントと信頼性が高まる。
組み込み型生命保険商品を開発するには、生命保険についての固定観念を捨てることが重要である。従来の生命保険のバリューチェーンを強化し、デジタルネイティブで顧客重視のソリューションに対応しなくてはならない。つまり、長い申込や引受プロセス、代理店主導の販売モデルなど、これまでの生命保険の常識を変えることが必要なのである。このレポートでは、「SoFiのファイナンシャル・ウェルネス・アプリへの生命保険の統合」「CaixaBankのPOSでの生命保険の提供」「SNACK by Incomeの日々の取引にリンクさせたマイクロ保険モデル」など、フィンテック企業と保険会社のパートナーシップにおける組み込み型生命保険の成功事例をいくつか紹介する。
