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2016年 世界の保険業界のIT投資動向【抄訳版】

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2016/04/26

Abstract

(英文レポート"IT Spending in Insurance: A Global Perspective, 2016"の重要部分を抽出し翻訳しました。)

世界の保険会社のIT投資額は2016年に1,849億ドルに増加し、その後も年平均6.1%のペースで増え続け、2018年には2,081億ドルに達すると予測します。これは昨年の予想値を上方修正したもので、世界の多くの地域で保険料収入が拡大し、デジタル化した市場での競争力を維持する取り組みが広がっていることを反映しています。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 2015年の世界の保険会社によるIT投資額は?

2

セレントの考える IT投資のトレンドとは?
3 地域によってIT予算および投資計画に違いはあるか?

世界の保険会社のIT投資額のうち、現在欧州および北米の保険会社による投資額は全体の74.6%を占めています。続いてアジア太平洋の保険会社が18.7%、中南米が4%、残りを中東・アフリカ・その他の地域の国々が占めています。

「2015年と同様、IT投資は利益率の上昇につながる分野に振り向けられており、拡大傾向が続いています。一方、昨年と異なる点は、脆弱なマクロ経済環境を背景に一部の分野では投資が踊り場に差し掛かっています」とセレント保険プラクティスのシニア・バイス・プレジデントでレポートの共著者であるジェイミー・マクレガーは述べています。

「より大きな打撃を受けているのは生命保険会社です。先進国における低金利が彼らにとって引き続き大きな負担となっています。一方、明るい材料として損保・生保の両分野におけるデジタル関連投資や勘定系システムの刷新が続いており、市場の柔軟性が高まっていることが挙げられます」と保険プラクティスのアナリストでレポートを共同執筆したカレン・モンクスは話しています。