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MiFID: ポストトレード市場への影響

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2007/01/22

Abstract


MiFIDの施行に伴い、EU圏内の3大市場(フランス、ドイツ、英国)では取引件数が年間1億件以上増加するとみられます。関連投資額も増加が見込まれるものの、増加率は緩やかで、年間3,800~5,000万ユーロ(57~75億円)程度に留まるでしょう。

MiFIDの施行は、欧州の資本市場にかつてないほど大規模な変化をもたらすでしょう。報告対象となる金融商品の範囲が拡大し、欧州証券市場の構造は根本から変わるでしょう。セレントの最新レポート「MiFID: ポストトレード市場への影響」によると、MiFID施行後、真っ先にポストトレード報告と市場データ供給の分野に影響が及びます。

「MiFIDのポストトレードに関する規制と現在市場で展開されている競争の度合いを踏まえると、ポストトレード報告と市場データの分野でMiFIDによる規制緩和の影響が最も早く進み、新制度施行後に最も熾烈な競争が予想されます」と述べるのは、セレントのアナリストでレポートの共同執筆者であるキュビラス・ディンです。

MiFIDの施行に伴い、オルタナティブ取引システム、MTS、システマティック・インターナライザーなどのプレイヤー間での競争は激化するでしょう。レポートでは、MiFIDの施行に伴う変化として以下の点も挙げています。

• 運用会社が取引報告とその配信の管理を見直すことから、これらの分野では価格の引下げ圧力が強まるとみられます。プロバイダーが収益を維持するためには、カバー範囲を大幅に拡大して単価を下げる必要があります。ニッチプレイヤーは、徐々に市場から押し出されるでしょう。

• 現在、巨大且つ流動性のあるプールを保有しているプレイヤーは、それを維持することができれば優位にたてるでしょう。

• データの細分化が進む可能性がありますが、そうなると市場全体を把握することがより難しくなります。最も高い収益が見込まれるのは、単純な報告よりも、これに取引データを組み合わせたサービスでしょう。特に、英国の店頭市場ではこの傾向が強いと思われます。「取引データを総合的に把握し、さらにそうしたデータから付加価値の高い情報を抽出する需要は今後ますます顕著になるでしょう。従って、価値すなわち利益の源泉は、データ取り込みのメカニズム提供からデータのアグリゲーションへとシフトするでしょう」と、セレントのCEOでレポートを共同執筆したオクタビオ・マレンジは述べています。

• 市場データの分野では、ドイツ市場が有望な未開拓市場で、現在報告が義務付けられていない取引所外取引が大量に発生しています。取引報告とその配信に関する投資額は比較的少ないものの、取引件数が多いことから、それらを取り込み統合し、さらに市場データとして販売することのできる企業はその恩恵を授かるでしょう。

レポートでは、ポストトレードに関係する3つの分野(取引報告とその配信、市場データの提供)にMiFIDの施行が及ぼすこの他の影響についても、概要をまとめています。また、EU内の3大市場に生じる変化について、①ビジネスの観点に基づく取引活動、②現行の仕組みがどのように機能するか、③市場の既存プレイヤーは誰か、④各分野における運用会社の投資に及ぼす影響、という観点から分析しています。

出所:セレント

本レポートは21図と1表を含む全40ページで構成されています。