セレント・モデルバンク・アワード2020の商業融資部門では、Santander UKのプロジェクト「SME, Commercial, and Corporate Lending Digitization and Evolution」が受賞プロジェクトに選ばれた。同行は中小企業/ 商業/ h大企業向け融資部門の業務慣行を全面的に見直し、1,000人を超える社内ユーザーがその影響を受けた。同行はアクセンチュア、nCinoをはじめとする幅広いIT企業と提携して顧客に最先端の融資エクスペリエンスを提供することで、融資エクスペリエンスの迅速性と透明性を高めたほか、業務の効率化と融資手続きのスピードアップを実現した。
同行にとってのメリットは、ミドルオフィス・ケースマネジメントモデルへの移行促進、自動化の進展による文書チームの処理能力向上、特約条項の計算と機能モニタリングの自動化、顧客情報の一覧、信用リスクの意思決定エンジンの導入による融資の意思決定と年1回の見直しの更なる自動化などである。顧客側のメリットは、エクスペリエンスの向上で、サイクルタイムの短縮による融資の意思決定のスピードアップ、マニュアル作業の軽減、デジタル利用の柔軟性と意思の疎通の改善などが挙げられる。プロジェクト成功のカギは、当初から業務プロセスやテクノロジーツールの劇的な変化に従業員を巻き込み、変化がもたらす価値を継続的に証明したことにある。
本ケーススタディで取り上げたテクノロジー企業は以下の通り。
nCino、Salesforce、Infosys、Quadient、DueDil、Validis、FinSuite BizAnalyzer、Fractal Labs、SpringCM (現在のDocuSign CLM)、 DocuSign、Actico、Experian PowerCurve、Dun & Bradstreet、GBG、MicroStrategy、Encompass、Tamr、Finastra Fusion Loan IQ、Alfa、HPD LendScape
