日本のポストトレード市場革新

Celent will help qualify your requirements and introduce you to the vendor
Spotted a missing vendor? Use this form to alert a vendor to the Celent service
Create a vendor selection project & run comparison reports
Register to access this feature
Click to express your interest in this report
Indication of coverage against your requirements
Vendor requires PRO subscription to activate this feature
Requires research subscription, contact Celent for more info
20 January 2018
Eiichiro Yanagawa

デリバティブ清算インフラの刷新へ

日本のポストトレード市場は長らく、「システム変更、プロセス変更に伴うコスト」を自社に閉じたシステムとリソースで、固有な解決策を探ってきた。サーベイで聞かれた市場参加者の声からは、その解決手段の多様化が感じられた。自社の内外リソースを組み合わせたオペレーション構造の改革や、STPを加速するためにRPAやAIを活用したプロセスの自動化、無人化への取り組みは既に始まっている。今後は、プロセスとテクノロジー、そしてソーシングモデルを同時に革新し、その変化をコスト削減だけでなく、トップラインの向上に結びつけたプレーヤーが新たな市場の勝者となろう。デリバティブ市場は正に、その対応力と対応スピードを競う市場である。

インフラ革命へのパラダイムシフト

証券決済革命はキャピタルマーケット全体におけるインフラ革命への序章であり、金融機関、証券決済サービスのプロバイダー、そしてITサービスベンダーにおけるパラダイムシフトは不可避である。パラダイムシフトは、以下の3つの革新を同時に遂行した金融機関、テクノロジーベンダーがもたらすだろう。

プロセスの革新

証券決済サービスにおける全てのプロセスは、長らくマニュアル、ペーパーベース、バッチ処理を基本としてきた。今後は、デジタルテクノロジーが標的とするこの3つの「悪」を、自動化、ゼロペーパー化、リアルタイム化で革新しなければならない。フロントオフィスにおける電子取引のSTPをポストトレードサービスに拡張すべきだ。制度改正をその機会と捉え、レガシープロセスの一新が必要である。

テクノロジーの革新

これまでのコンピューター利用は、予め人間が考案したソリューションをコンピューターに教え込む(プログラムする)ことを前提としていた。いまやこうした制約や前提条件は、テクノロジーの革新によって徐々に取り除かれつつある。また、取扱い可能なデータ種別の拡大(非構造化データ、音声や画像、自然言語生成と処理)と、分析メソッドの拡大(ビックデータの統計解析、相関関係や因果関係に因る分析)は、キャピタルマーケッツにおける適用領域を激変しつつある。フロントオフィスに始まった人工知能やロボテックの導入は、ポストトレーディングにおいても適用が待望されている。もちろん、クラウド化によるオフプレミス運用やモジュール化による部分適用は、これまでにない有効性をもたらすだろう。

ITソーシングモデルの革新

ユーティリティモデルは、早晩、ポストトレード市場におけるITソーシングモデルの主流となろう。理由としてまず挙げられるのは、維持管理、運用コストの高騰とリソースネックが随所で顕在化している点である。また、ユーティリティモデルや従量制課金モデルは、ボラティリティを利益の源泉としているため、取引ボリュームの増減に対応してきたキャピタルマーケッツにおいてこそ、最も合理性が高い。ソーシングモデル革新のゴールは、コスト削減だけではない。テクノロジーとシステムのサービス化は、社内IT部門のプロフィットセンター化の機会をもたらすものである。また、ホワイトラベルモデルは、ITサービスベンダーのみならずポストトレードサービス企業にとっても業界標準を握る鍵となる。

sign in or register to read more

Insight details

Content Type
Blogs
Focus
Innovation & Emerging Technology
Location
Asia-Pacific