コーポレートバンキング:好循環を創り出すための戦略示唆

Create a vendor selection project & run comparison reports
Click to express your interest in this report
Indication of coverage against your requirements
A subscription is required to activate this feature. Contact us for more info.
Celent have reviewed this profile and believe it to be accurate.
2019/11/24
柳川英一郎

コーポレートバンキングは進化のタイミングにある。テクノロジーの先駆者である大手金融機関だけでなく、デジタルの巨人やフィンテックとも効果的に競争するには、コーポレートバンキングは段階的かつ急速な進化を遂げる必要がある。プロダクト・セントリックなアプローチを止め、カストマー・セントリック、つまりワークフローを再考してカスタマージャーニーを改善するアプローチを採用する必要がある。ペーパーベースのプロセスをデジタル化し、直観的な意思決定からデータ分析を最優先に移行するために、顧客に対してより積極的な働きかけをする必要がある。

本稿は、コーポレートバンキングが3つの側面で優れた成果を上げる方法について考察する。

  • トランザクションバンキングの成長要件
  • 中小企業(SME)バンキングの事業機会と脅威
  • コネクテッド・コーポレートバンキングへの進化の道筋

アセットを活用し、エンリッチメント、エンパワーメント、エンハンスメントに優れたこれらの銀行は、1兆ドル近くに及ぶグローバルコーポレートバンキング収益プールの、圧倒的なシェアを獲得する可能性がある。つまり、ここでも他産業同様なデジタル・デスラプション(グローバルレベルでの、winner-takes-all(勝者による利権の独占))の兆しが見える。邦銀は、そうしたベストプラクティスに学び、自らの強みを最大限に生かした独自のバリューチェーンを再形成するタイミングにある。そう、Jeff Bezos が毎年の株主報告に書くように、顧客の声を傾聴することから始めるべきだ。

本稿で分析する市場は、全ての邦銀が最優先で取り組むアジア太平洋地域(APAC)である。APACは、これまで世界の銀行収益全体の43%を創出し、中国市場がその成長戦略の中核であった。今後の成長エンジンは、中国だけではない。全世界的なマイナス金利、保護貿易主義の台頭、米中貿易摩擦、そしてブレグジットといった、不透明感の中でのコーポレートバンキングの成長は、マクロ経済動向に加え、テクノロジーがドライブするデジタルエコノミーの行方に大きく依存する。今こそ、テクノロジーが加速するコーポレートバンキングの進化を追求すべきだ。

***

新刊セレントレポート:

テクノロジーが加速するコーポレートバンキングの進化:アジア太平洋地域の動向と邦銀への示唆【日本語】

Insight details

種類
ブログ
拠点
アジア