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Amazon Web Services (AWS) Data Exchangeについての考察

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2019/11/14

デジタルデータカタログ

Abstract

本ブリーフィング・ノートでは、AWSが発表したAWS Data Exchangeについて考察している。キャピタルマーケッツでは、特にデータやアナリティクスに関してクラウドの導入が進んでいる。計算/保存/分析ツールにデータを加えることにより、クラウドは多くの金融機関にとって総合的なデジタルエクスペリエンスの重要な構成要素となっている。

経緯

2019年11月13日、AWSはAWS Data Exchangeを発表した。発売に向け、2019年にセレントはこの分野の専門家およびAWS Data Exchangeの開発・運営に携わる商品責任者からの二つのブリーフィングを受けた。

AWS Data Exchangeの概要

パブリック・クラウドは、先端アナリティクス、マシンラーニング、およびAI向けに、保存/計算/ネイティブ・ツールを提供する。AWS Data Exchangeはデータサブスクライバー/ データプロバイダーにマネージドサービスを提供し、彼らはAWSマーケットを介して、トラディショナル/エマージェント/オルタナティブなデータをやり取りする。

商品に関する説明、会談、デモの内容から、AWS Data Exchangeは取引フリクションを制限するような方法で、データプロバイダー/ データサブスクライバーに透明性の高いマーケットを提供すると思われる。クラウドプロバイダーがデータ・マーケットを提供するのは当然のことである。データセットは増大し、そのデータへの需要は高まったが、データ発見メカニズムがなかったのだ。

AWS Data Exchangeは、データプロバイダー/ データサブスクライバーがデータ商品を供給・調達できるようにし、データプロデューサーにトラディショナルデータ/オルタナティブデータ販売の新しいチャネルを提供する。更に、マネージドサービスを介して、データプロデューサー向けツールにより潜在顧客の目の前で効率的にデータを取得することを可能とする。

データ消費者の視点からは、AWS Data Exchangeはデータサイエンティスト、金融アナリスト、モデラー、トレーダー、投資家にマーケットを提供し、調達が難しいデータへのアクセスを拡大する。そのようなデータとは、キャピタルマーケッツでモデルを開発している人々にとって興味がありそうな、別の垂直業界の既存データプロバイダーから提供されるデータかもしれない。または、データアセットを広範囲の金融アナリストやデータサイエンティストに提示する限られた能力しか有していなかった小規模な新興データソースからのデータであるかもしれない。

AWS Data Exchangeは証券取引所、ブローカー/ディーラー、オルタナティブデータプロバイダー、新興データソースからの1,000以上のデータ商品を含むサービスを開始している。以下スクリーンショットをご参照ください。


(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください。