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法定通貨をブロックチェーンで管理すると?【抄訳版】

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2015/08/19

Assessing the Impact of Combining Blockchain Technology with Central Bank-Backed Currency

Abstract

(このレポートは2015年8月19日に"Fiat Currency on a Blockchain:Assessing the Impact of Combining Blockchain Technology with Central Bank-Backed Currency" というタイトルで英文で発表されましたが、抄訳版を2015年10月9日に発行しました。)
※ダウンロード: レポート(日本語)=抄訳版PDF、(英語)=原文レポートPDF


中央銀行が発行する法定通貨をブロックチェーンなどの分散型の帳簿システムで管理するようになれば、その影響は広範囲に及ぶでしょう。本レポートは、それが経済運営に及ぼす影響や中央集権を置かずにコンセンサス形成を図る議論が見直される可能性のほか、こうした変化が資本市場におけるブロックチェーン2.0の普及を促すか否かを検証しています。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 法定通貨のブロックチェーンによる管理は、どれだけ現実性があるのか?

2

規制当局の動機づけとなるのは何か?
3

ブロックチェーン2.0にはどのような影響があるか?


法定通貨をブロックチェーンで管理することは、中央銀行/政府/規制当局に幅広いメリットをもたらすでしょう。金融システム内の流動性が最適化されるため、銀行もそれ以外も、経済全体としてメリットとなります。さらに、経済活動の全ての取引をリアルタイムで追跡できれば、経済の動きをよりきめ細かい、ボトムアップレベルで捉えられるようになります。

支払いを現金ではなくマイクロペイメントで行う動きは、ますます加速するとみられます。従来の決済システムではコスト非効率だった極少額の支払い(例えば0.0001ドル)も可能になるでしょう。オンライン上のコンテンツの民主化という意味では、その波及効果は大きく、デバイスの使用コストの正確な算出がカギとなるモノのインターネット(IoT)で活用される可能性が高いとみられます。

最終的には、規制当局はブロックチェーン・テクノロジーをめぐる議論の主導権を取り戻し、分散型帳簿システムの構築に向けて独自の設計図を策定する可能性があります。この分野に注目することで、今後ブロックチェーン2.0がどのような形で進化し、資本市場でその採用が加速するかについての見解が深まるでしょう。

「ブロックチェーンについてはいまだ多くの課題が不透明であり、なお進化の初期段階にいるといえます。次の段階では、その導入やブロックチェーン外にある金融資産の分散型帳簿システム への移行が大きな課題となるでしょう。様々な理由から、中央銀行の発行通貨をブロックチェーンのような帳簿システムで管理すれば、こうした移行が促進される可能性があります」とセレントのシニアアナリストでレポートを執筆したジョン・ドゥワイヤーは述べています。