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EMIRとCSDRがCCPおよびCSDに及ぼす影響

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2015/04/15

Abstract


本レポートは、欧州市場インフラ規則(EMIR)のうち中央清算機関に今後適用される内容と、証券集中保管に関する規則(CSDR)が証券集中保管機関(CSD)に及ぼす影響を明らかにしています。EMIRは2012年に施行されましたが、中央清算の義務化やそれに伴う前倒し要件はいまだ導入が進められている段階にあります。

CSDRの施行によって、欧州に新たな決済秩序が生まれると同時に、域内の重要な金融機関は協調を求められるでしょう。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 EMIRおよびCSDRの施行に伴い、CCPとCSDが提供するサービスはどのように変わるか?

2

CCPとCSDのテクノロジー上のニーズはどのように変化するか?
3

これは、取引後処理業者のサービスにどのような影響をもたらすか?


欧州市場インフレ規則(EMIR)は2012年に施行されたものの、中央清算の義務化、前倒し要件、中央清算されない取引の二者間管理などはいまだ実施されていません。証券集中保管に関する規則(CSDR)は2014年に施行され、T+2決済の導入とともに欧州における決済の統一化を促進するとみられます。

本レポートは、これらの規制がCSDおよびCCPのシステムと業務体制に及ぼす影響に焦点を当てています。CCPは将来を見据え、EMIR導入による影響の合理化を進めています。一方、CSDはCSDRへの準拠に向けた長期的な取り組みを始めたばかりの段階で、業務およびシステム上の課題に加え、新規および既存の決済業者やカストディーサービス業者からの攻勢にも直面しています。しかし、欧州規制の新たなプロセスに精通すれば、大胆な改革のスピードが加速し、欧州における取引後処理の成熟化につながるとみられます。

取引後処理のバリューチェーンの川下にいくほど、これらの規制によって欧州の取引後処理の環境はより大きく変わることになるでしょう。

「人生で絶対避けられないものは死と税金だと言われていますが、3つ目に規制、を加えるべきでしょう。取引後処理業者は、カストディ業務を取り巻く新たな競争環境を認識し、 カストディ、資産運用、担保管理業務における自社のビジネスモデルに最適なパートナーを選ぶ必要が出てくるでしょう」と、セレント証券グループのアナリストでレポートを執筆したランジャナ・ピエリスは述べています。