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欧米のシャドー・バンキング:アルファベットパスタ入りスープのさじ加減

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2012/10/15

Abstract


金融に関する議論でひところよく耳にした「シャドー・バンキング(影の金融システム)」という言葉は、規制当局にとっては、なお穏やかならぬ響きがあるでしょう。こうした金融活動を行う業者にいつどのような規制を適用すべきかをいまだに決めかねているからです。現在、金融当局は「大きすぎてつぶせない」金融機関への監視を特に強化しており、審査の対象となる銀行の範囲を広げています。その結果、規制で義務づけられた流動性を確保する目的でシャドー・バンキングに逃避する動きが広がり、誤った方向でシステミック・リスクが生じています。

セレントの最新レポート「欧米のシャドー・バンキング:アルファベットパスタ入りスープのさじ加減」は、シャドー・バンキングの一部は今日の経済および金融において事実上重要な役割を果たしていると説明しています。この分野に適用される規制はまだ最終的なものではなく、多分に政治的な関与が強くなるケースがあるとはいえ、市場のインフラやトレンドもこれらの商品の今後の動向に影響しています。

シャドー・バンキングの世界は、いってみれば「アルファベット型パスタの入ったスープ」のようなものです。つまり、1つお皿の中に多様な商品が存在しているものの、それらの活動は全く異なり、個別に行われている状況です。商品によって独自の論理があり、リスク管理方法やテクノロジーのニーズも異なり、ビジネスの進展状況や機会にも違いがみられます。市場への影響や予想される規制面への影響も異なることから、シャドー・バンキングの商品を一つに絞り込むことはできず、投資対象とする商品を選別した上で、商品に合わせて対処することが求められるでしょう。

「シャドー・バンキングの商品は多様化が進み、規制上の問題はさらに広範にわたっていることから、この分野のソリューション開発を目指す市場プレーヤーは本気でビジネス機会を見極める必要があるでしょう」とセレント証券グループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるジョセフィン・ドゥ・シャズルネは述べています。

「事業環境の厳しさや難しさが増した場合、シャドーバンクは銀行からの直接借り入れに加え、信用補完や流動性枠といった偶発債務を通じて、リスクを銀行業界に転嫁することが可能です。そうでなくても、シャドーバンクは経済のほぼ全てのセクターに流動性を提供しているため、規制当局はこの市場を完全に排除することはできません」とアナリストで共同執筆者のメディ・アガミは述べています。

レポートでは、欧米のシャドー・バンキング商品に影響を及ぼす規制の概要を示しています。また、商品ごとの利用状況を明らかにし、これらの商品のリスク管理およびテクノロジー開発の分野で今後数年間に生じる可能性のあるビジネスチャンスを予測しています。

本レポートは29p、8図と6表で構成されています。