London, United Kingdom
13 June 2008

管理機能の最適化:
厳しい局面でもスリム化と強化は不可欠

Optimizing Control Functions: Achieving Lean and Solid in Meager Times


セレント発行レポート

セレントは、金融機関の内部管理機能の最適化に向けた戦略基盤とベストプラクティスを提示します。

2000年以降相次ぐ規制導入に伴い、金融機関はリスクおよびコンプライアンス関連プロジェクトの推進を迫られ、予算の肥大化を招いています。しかし、過去10年にわたり負担となってきた規制関連プロジェクトを抑制したい意向はあっても、リスクの軽減・管理を求める圧力は依然として高まり続けています。

管理機能の有効性というテーマは、金融機関の経営レベルにおける検討課題として再び議論されるようになっています。背景には①経営陣がコーポレートガバナンス(企業統治)をめぐる問題に敏感になっていること②「規制の流れ」が変わりつつあること③外部からの圧力④組織内のニーズ⑤管理の失敗に伴う経済的影響―などがあります。セレントの最新レポート「管理機能の最適化:厳しい局面でもスリム化と強化は不可欠」では、金融機関が管理体制の構築に必要な基盤を認識すべきであると提言するとともに、管理機能を最適化するためのベストプラクティスを紹介しています。

「多くの金融機関にとって、内部管理機能の最適化は避けて通れない問題ですが、この課題に取り組む際には慎重を期す必要があります。経営側が懸念しているのは、コスト削減や効率性の向上が重視される局面では管理体制の信頼性に関しては妥協せざるを得なくなることです」とセレントのシニアアナリストでレポートを執筆したキュビラス・ディンは述べています。

管理機能を合理化するためには、①整合性の維持②コスト削減③効率性の向上―の3つのバランスを維持していくことが必要です。「このバランスの『スイート・スポット』を探し当て、そこに的を絞ることは至難の業です。金融機関は、管理機能の見直しに向けて全社的なアプローチをとるべきでしょう。管理機能を再評価するにあたっては、効率性の向上だけでなく全社規模による管理機能の構築を出発点とすべきです。無駄をなくすと同時に強化しつつ、特定の業務部門やサポート部門の権限や戦略基盤を妨げるものであってはなりま
せん」とディンは指摘しています。



規制当局による監督下では、厳しい局面になるほど、スリム化した強固な管理体制が金融機関の自己防衛手段として不可欠になりつつありますが、以前に比べてそうした体制を実現しやすい市場環境になっています。単に管理機能を効率化するだけでなく、その範囲と深さを最適化することで現状の欠陥を補い、目標に適した機能を維持することが、管理機能を合理化する目的です。

本レポートは13図と8表を含む38ページから構成されています。レポートの目次はオンラインでご覧になれます。

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